ツインリンクもてぎで10月28・29日にWTCC JVCKENWOOD Race of Japanが開催。2日間合わせて9000人が来場。最終的に悪天候でレースは途中終了となったが、WTCCならではの白熱したバトルも繰り広げられた週末となった。
当初は、土曜に公式予選、日曜に決勝レースが行われる予定だったが、前週に日本に上陸した台風21号の影響でマシン・機材を載せたコンテナの到着が遅れ、急遽予選が日曜朝に順延され、ワンデー開催という形になった。
実際にコンテナが着いたのは金曜日の夜。そこから各チームが急ピッチで設営に取り掛かるが、土曜お昼のピットウォークの段階では、ほとんどのチームがガレージのシャッターを締め、マシンを組み立てている真っ最中。いくつかのチームは午後に行われたフリー走行1回目が始まる直前にようやく間に合ったというところもあった。
この週末は台風22号の接近により、最初のセッションから雨模様に。その中で速さをみせたのが地元レースで気合いが入るホンダ勢。フリー走行1回目ではノルベルト・ミケリスがトップに躍り出ると、フリー走行2回目ではホンダ勢3台がトップ3を独占。予選ではミケリスがメインレースのポールポジションを獲得し、怪我で欠場中のティアゴ・モンテイロに代わって召集されたエスティバン・グエリエリが4番手、道上龍は自己最高位となる5番手を獲得した。
オープニングレースは予選Q2のトップ10リバースグリッド。スタート直後にトップに躍り出たトム・チルトン(セバスチャン・ローブレーシング)が優勝を飾った。後方ではホンダvsボルボのバトルが白熱し、接触してマシンがハーフスピンをしながらも、なんとか立て直すシーンがあるなど、WTCCならではの激しいレースが展開。雨の中スタンドに集まったファンも食い入るように観戦していた。
また、中国ラウンドからの輸送トラブルでマシンが間に合わず、予備のマシンとエンジンを使うことになりオープニングレースはグリッドペナルティを受けた道上だったが、レース中に何度から接触され飛ばされかけるシーンがあったものの粘り強く走りきり10位入賞を果たした。
続くメインレースは、スタート直前に雨脚が強まり、急きょセーフティカースタートに。2周を完了したところで本格的にレースがスタートするが、雨量が多く、コースオフする車両が後を絶たない。5番手スタートから初の表彰台も期待された道上だったが、4周目のV字コーナーでブレーキトラブルが発生しコースオフ。無念のリタイアをなってしまった。
その後も、雨脚は強まる一方で7周目にセーフティカーが導入。9周を完了したところで赤旗が出され、そのままレースは途中終了となった。結局、ポールポジションからスタートしたミケリスが優勝。ニッキー・キャッツバーグ、ネストール・ジロラミのボルボ勢が2・3位に入る結果となった。
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