2017年のスーパーGT第5戦「FUJI GT300km RACE」の公式予選が5日、富士スピードウェイで開催。GT500クラスはNo.8ARTA NSX-GT(野尻智紀/小林崇志)、GT300クラスはNo.55ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)が獲得した。
当初は雨の予報もあったが、結局はドライコンディションで朝からセッションが進行。それでも、予選開始時は気温27度、路面温度33度と例年よりも低いコンディションとなった。
GT500クラスは、前回から日産GT-Rが4台全てアップデートした2基目のエンジンを導入したのに加えて、今回はホンダ勢もNo.100RAYBRIG NSX-GTのみに新エンジンを導入。ただし、これは前回のSUGO戦での接触によりエンジンに大きなダメージが及んでおり、エンジン交換が必要だったタイミングで、そのまま新しいものにスイッチした。
しかし、No.100RAYBRIG NSX-GTは思ったようにタイムが伸びず15番手でQ1敗退。また午前中の公式練習ではトップタイムだったNo.19WedsSport ADVAN LC500も14番手に終わり、こちらもQ2進出を果たすことができなかった。
そんな中、序盤戦と比べるとありとあらゆる対策を施してきた日産GT-R勢はNo.23MOTUL AUTECH GT-Rがトップ、No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rが2番手で通過。さらにランキング上位につけ、燃料リストリクター制限がある3台のレクサスLC500もQ2進出を果たし、今回も驚きのパフォーマンスをみせた。
続くQ2でもNo.23MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリが1分29秒423をマーク。これにはライバルたちも届かず、23号車のポールポジションは確実かと思われた。しかし、最後の最後に照準を合わせていた8号車の野尻が1分29秒104を叩き出し、大逆転で2戦連続、チームとしては今季3度目のポールポジションを勝ち取った。2番手には23号車のGT-R。3番手にNo.36au TOM’S LC500のLC500が入った。
GT300クラスは、ここ富士スピードウェイを得意とするBMW M6 GT3が活躍。中でも序盤戦はトラブル続きだったNo.7 Studie BMW M6 GT3のヨルグ・ミューラーがQ1でトップタイムをマーク。一気にポールポジション候補に名乗りをあげる。
しかし、夏の富士ラウンドは、毎年55号車のARTAが強く、Q2では高木が1分38秒700を叩き出すと、2周続けてアタックを敢行。自らのタイムをさらに削り1分37秒525でポールポジションを確実なものにした。
これに7号車の荒聖治も果敢にアタックをするが、0.3秒届かず2番手。それでもBMW M6勢がフロントローを独占した。なお、3番手にはNo.4グッドスマイル初音ミクAMGがつけた。
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