いよいよ明日に迫った決勝に向け、2017鈴鹿8耐のポールポジションを決めるトップ10トライアルが開催された。
午前中は雨模様の鈴鹿サーキットだったが、午後になって真夏日のコンディションとなり路面はドライ。ピットレーン中程に専用のゲートが設けられ、そこから1台ずつコースインしていく、緊張と興奮の瞬間を迎えた。
1グループ目でトップに立ったのはNo.7YART YAMAHA Offical EWC Team。EWC世界耐久選手権でもチャンピオン争いを繰り広げるチームだが、エースのブロック・パークスが2分07秒634をマークし暫定トップに躍り出た。
続く2グループ目に入ると、2分06秒台の争いへ。まずはNo.634MuSASHi RT HARC PRO.Hondaの高橋巧が2分06秒674を叩き出し暫定トップに浮上。この直後にアタックしたNo.12ヨシムラ スズキMOTULレーシング(シルバン・ギュントーリ)も、前半セクターでは好タイムをマークするが、ヘアピン後の2輪専用シケインで転倒。まさかのノータイムに終わってしまう。また1グループ目のNo.25Honda鈴鹿レーシングチーム(亀井雄大)も同じ場所で転倒を喫しており、今年のトップ10トライアルは転倒アクシデントが多い波乱のセッションとなった。
ギュントーリの転倒後にアタックに入ったのはNo.21YAMAHA FACTORY RACING TEAM(中須賀克行)。彼のアクシデントに動揺することなく完璧なラップをまとめあげ2分06秒038でトップに浮上。一昨年ポル・エスパルガロが記録したレコードタイムに0.038秒に迫る走りを見せた。
しかし、今年のライバルはヤマハの独走を許さない。No.634MuSASHi RT HARC PRO.Honda(中上貴晶)は前半セクターで中須賀を上回るが、特にシケインをはじめ後半でミスが目立ち2分06秒671。チームは結局5番手に終わることになった。
さらに、中須賀に迫る走りを見せたのがNo.12ヨシムラ スズキMOTULレーシング(津田拓也)。今年も暴れん坊将軍のテーマ曲をBGMに選び、果敢にアタック。セクター3までほぼ同じようなタイムで回ってきたものの、わずか0.2秒届かず2番手に終わった。
結局、最後のアレックス・ローズも中須賀のタイムを上回ることができずセッション終了。No.21YAMAHA FACTORY RACING TEAMが3年連続でポールポジションを獲得した。
2番手には12番ヨシムラスズキ、3番手にNo.11カワサキTeamGREENが続く結果となった。
1位No.21YAMAHA FACTORY RACING TEAM(中須賀克行/アレックス・ローズ/マイケル・ファン・デル・マーク)2分06秒038
2位No.12ヨシムラ スズキMOTULレーシング(津田拓也/シルバン・ギュントーリ/ジョシュ・ブルックス)2分06秒282
3位No.11カワサキTeamGREEN(渡部一馬/レオン・ハスラム/アズラン・シャー・ビン・カマルザマン)2分06秒381
4位No.5F.C.C.TSRホンダ(ドミニク・エガーター/ランディ・ドゥ・プニエ/ジョシュ・フック)2分06秒600
5位No.634MuSASHi RT HARC PRO.Honda(高橋巧/ジャック・ミラー/中上貴晶)2分06秒671
6位No.7YART YAMAHA Offical EWC Team(ブロック・パークス/野左根航汰/マーヴィン・フリッツ)2分07秒634
7位No.19モリワキMOTULレーシング(高橋裕紀/清成龍一/ダン・リンフォート)2分08秒041
8位No.25Honda鈴鹿レーシングチーム(日浦大治朗/亀井雄大/安田毅史)2分08秒178
9位No.71Team KAGAYAMA(加賀山就臣/ハフィス・シャーリン/浦本修充)2分08秒616
10位No.22Satu HATI.Honda Team Asia(ディマス・エッキー・プラタナ/ザクワン・ザイディ/ラタポン・ウィライロー)2分09秒966
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