2017“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第40回記念大会。予選1回目が行われ、No.21YAMAHA FACTORY RACING TEAM(中須賀克行/アレックス・ローズ/マイケル・ファン・デル・マーク)が暫定でトップタイムを記録した。
今年からEWC(世界耐久選手権)のレギュレーション変更に伴い、予選システムも若干変更。まずライダー呼称がこれまでの第1、第2、第3ライダーから、腕章の色に合わせて「ライダーブルー」「ライダーイエロー」「ライダーレッド」となった。
また昨年まではチームの中でのベストタイムを採用してグリッド順を決めていたが、今年は3ライダーそれぞれが記録したベストタイムを平均したタイムでグリッドが決まる。
朝から小雨がパラつき、フリー走行では雨用タイヤを装着するチームもあったが予選になるとドライコンディションに。まずライダーブルーのセッションでは3連覇を狙う中須賀克行が2分06秒779をマーク。頭一つ抜け出る速さをみせた。今年もヤマハが速いかと思われたが、それに肉薄するタイムを記録したのがNo.634MuSASi RT HARC PRO.Hondaの高橋巧。中須賀を上回るペースで後半セクションに入っていくが、タイムアタックの最中に他車が2輪専用シケインを出たところでクラッシュし赤旗中断に。高橋は2分06秒610を記録するが、赤旗提示後のタイムは無効になるため、彼の午前中のベストタイムは幻のものになってしまった。
結局ライダーブルーは中須賀がトップでセッション終了となる。
続いてライダーイエローのセッション。昨年からヤマハファクトリーに加わっているアレックス・ローズがさらにタイムを縮め2分06秒405をマーク。結局、これがこのセッションノトップタイムとなり、予選からいきなりの速さに関係者も驚いていた。
ハルクプロ・ホンダは現役MotoGPライダーのジャック・ミラーが登場。しかし、彼のアタック中にもアクシデントが発生し赤旗に。そのままピットに戻ってきたミラーは、思うようにタイムを出せずフラストレーションが溜まっているようだった。
そして、最後のライダーレッドでは、今年も直前にエントリー変更が行われ、各チームのエースライダーが揃う展開に。ここで速さを見せたのはNo.12ヨシムラ スズキMOTULレーシングの津田拓也。ヤマハ勢しか記録できていなかった2分06秒台を叩き出し、2分06秒929をマークしトップハルクプロ・ホンダは中上貴晶がアタックを担当し、2分07秒504で2番手につけた。
1回目を終えた段階での平均タイムはヤマハファクトリーが2分07秒116でトップ。2番手にヨシムラスズキ、3番手にはカワサキTeamGREENがつけている状況。しかし、3回のセッションで合計5回もの赤旗が出るという近年稀に見る荒れた予選となった。
午後のセッションは、現在のところ15時10軍にスタート予定だ。
『予選1回目終了時点の平均タイム』
1位:21ヤマハファクトリー(2分07秒116)
2位:12ヨシムラスズキ(2分07秒524)
3位:11カワサキTeamGREEN(2分07秒868)
4位:634ハルクプロ・ホンダ(2分07秒875)
5位:5TSRホンダ(2分07秒920)
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