2017年のSUPER GT第3戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」が20日、オートポリスで開幕。公式予選はGT500クラスがNo.100 RAYBRIG NSX-GT、GT300クラスはNo.25VivaC 86 MCがそれぞれポールポジションを獲得した。
昨年4月に発生した熊本地震の影響で2016シーズンは開催中止。2年ぶりにSUPER GTが九州に帰ってきたとあって、朝からピットウォークをはじめ、イベント広場は盛況に。また朝の公式練習開始前には震災で犠牲になられた方に哀悼の意を表し、黙とうが捧げられた。
【GT500:100号車が全セッションでトップタイムという強さをみせポールポジション】
注目の公式予選。GT500クラスは朝からホンダNSX-GT勢が好調。その中でも4月のタイヤテストで手応えをつかんだという100号車は、2番手に0.7秒以上の差をつけトップタイムを記録。No.8 ARTA NSX-GTも2番手につけたほか、No.17 KEIHIN NSX-GTも速さをみせていた。
しかし、予選Q1では思わぬ事態が。17号車の小暮卓史が第2ヘアピンへ向かう上りセクションでスピン。そのままガードレールにクラッシュしてしまった。すでに他のマシンがタイムを出していたこともあって黄旗対応になったが、直前でトラフィックの影響をうけタイムが出せていなかった8号車は、最終的にタイムを伸ばすことができず14番手でQ1脱落。また前回の富士では好レースをみせたNo.23MOTUL AUTECH GT-Rも11番手でQ1ノックアウトとなった。
開幕2戦連続の表彰台独占で、レクサス勢のうち3台は早くも新導入のウェイトハンデ規定(50kg以上は燃料リストリクター制限有)の対象となったが、それでも6台中5台がQ2へ進出。安定した強さを発揮したが、それよりも早かったのは、やはり100号車。Q2では山本が担当し、1分33秒740を叩き出し、2番手以下を圧倒した。
これに対抗したかったレクサス陣営だったが、No.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴)がアタック中に痛恨のコースオフ。これで黄旗対応になるが、このタイミングでタイムを出したNo.38 ZENT CERUMO LC500と、No.6WAKO’S 4CR LC500がベストタイム抹消のペナルティを受けることになった。結局、誰も山本のタイムを上回ることができずチェッカーフラッグ。チームクニミツにとっては2008年の鈴鹿1000km以来、9年ぶりのポールポジションを獲得。また、山本にとってもGT500参戦8年目で公式戦初ポールとなった。
【GT300:VivaC 86 MCの2人がライバルを圧倒!】
GT300クラスは、コース特性とBoPの影響もあり、JAF-GTとMC勢が好調。午前中の公式練習ではNo.18 UPGARAGE BANDOH 86がトップタイムを記録するが、Q1ではNo.25 VivaC 86 MCの山下健太が1分44秒346をマークしトップ通過を果たす。そこに食らいついたのが重いウェイトを積み始めているメルセデスAMG GT3勢。ここオートポリスでは苦戦が強いられるかと思われたが、Q1では軒並み好調。No.4グッドスマイル初音ミクAMGが2番手に入る活躍を披露した。
その一方で苦戦したのが、安定した速さを発揮している日産GT-R勢と、開幕戦から好調だったポルシェ911GT3勢。なんと両陣営ともにQ1で全車脱落となってしまった。
そして、ポールポジションが決まるQ2。このまま25号車がポールポジションかと思われたが、そこに食らいついたのが、No.61 SUBARU R&D SPORT。
地元九州出身でもある井口卓人が1分44秒336をマークし、Q1トップタイムを上回ってみせる。これに対し25号車のステアリングを任された松井孝允は、4コーナー出口で少しマシンの挙動を乱してしまうが、勝負どころで見事な走りを披露。1分43秒702を叩き出し0.6秒もの大差をつけた。これには井口もお手上げだったとのことで、アタックをやめピットへ。25号車が今季初のポールポジションを獲得した。
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