2017年のスーパーGTシリーズ第2戦の決勝レースが4日、富士スピードウェイで開催。GT500はNo.38ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)が今季初勝利を飾った。
決勝日も朝から晴天に恵まれ、ゴールデンウィーク中ということもあり、朝から多くのファンが来場。この日の動員数は58,000人となり、2日合計での総来場は92,100人となった。
GT500クラスは、予選でポールポジションを獲得した38号車がトップをリード。一方2番手に食い込んだNo.23MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)も序盤から積極的にトップに仕掛けていくが、やはりレースペースではレクサスが有利。No.36 auTOM’S LSC500、No.1DENSO KOBELCO SARD LC500が2・3番手に浮上。今回もトップ3をレクサスが占める展開となった。
中盤スティントに入って白熱したのが2番手争い。1号車が1回目のピットストップで2番手に浮上するが、タイヤのピックアップなどでペースが伸び悩み後退。さらに36号車も1号車との接触でペナルティを取られ順位を落としてしまう。
代わりに上がってきたのが、前回の岡山で好成績を残したNo.6WAKO’S 4CR LC500とNo.37Keeper TOM’S LC500。重いウェイトを積みながらも、表彰台の一角を確保する走りを見せる。
結局、スタートからほとんど危なげない走りで、リードを守り続けた38号車。一時は15秒近いリードを広げる強さをみせ、最終的に4.7秒のリードを保ってチェッカーフラッグ。今季初優勝。2位には6号車、3位には37号車が入り2戦連続で表彰台を独占。レクサス勢が富士スピードウェイを制するのは2013年以来、4年ぶりのこと。今季好調のレクサス勢が、ついにお膝元での勝者奪還に成功した。
開幕戦では苦戦を強いられた日産勢だが、23号車が4位フィニッシュ。同じく開幕戦では全車トラブルに見舞われたホンダ勢も、今回は力強い走りを見せNo.100RAYBRIG NSX-GTが6位に入り、レクサス勢との差を詰める走りを見せた。
パルクフェルメでは笑顔で抱き合い喜びを爆発させた立川と石浦。結果的に楽勝に見えたが、実はシビアな戦いが続き、その中でもわずかな積み重ねでリードを広げてきたとのこと。
石浦は、「最初の立川選手のスティントで区間タイムを見ながら、やっぱりそう簡単に勝てるレースではないなと思うくらい、周りが速くて、今日は厳しい戦いになるなと感じていましたし、自分のピットアウトラップが大事な要素になるなと昨日の段階から思っていました。なので、フリー走行の段階からコールドタイヤで練習させてもらったし、その成果が出せて、自分なりに納得ができるアウトラップが走れました」とコメント。
立川も「石浦選手が10秒以上のリードを築いてくれたので、最後のスティントは楽をさせてもらったというか、後ろとの間隔を見ながら確実にゴールを目指すだけでした」と、レースを振り返っていた。
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