2017年のSUPER GT開幕戦岡山。GT300クラスはNo.4グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)が優勝。今年も激戦となっているGT300のシーズン初戦を制した。
晴天に恵まれ、ドライコンディションで始まった決勝レース。序盤からポールポジションのNo.65LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹)と2番手の4号車初音ミクAMG(片岡龍也)によるメルセデス同士の激しいバトルが展開。予選での勢いをなんとか維持したかった65号車だったが、クラス19周目のダブルヘアピン入り口で片岡がインに飛び込みトップに浮上した。ここから完全に4号車ペース。後続とのリードを広げていく。
中盤に差し掛かるところで早くもGT300はピットストップで慌ただしくなる。先に動いたのは昨年のチャンピオンNo.25VivaC 86 MC。昨年はタイヤ無交換作戦を何度か行なっていたが今回は左側2本のみ交換という作戦。これで作業時間を縮め、翌周に作業を済ませた65号車を逆転する。
トップの4号車は29周目にピットイン。ライバルを警戒してなのか、左側2本交換を選択し、トップのままコースへ復帰する。
後半は、2番手争いが白熱。25号車は松井孝允、65号車は蒲生尚弥がドライブ。2人ともカテゴリーによってはチームメイトになることも多いが、互いに負けたくないライバル同士。蒲生が積極的に仕掛けていくが松井も意地でブロック。両者ともに隙を伺いあうバトルが続いた。
そんな中、全体の53周目にNo.50Ferrari 488 GT3(新田守男)が大クラッシュ。ドライバーは無事だったが、セーフティカーが導入されることとなった。
これで、5秒近くあった4号車のリードはゼロになってしまうが、再開後も今までと変わらない好ペースで後半担当の谷口がリードを広げていく。そして、約40周にわたって接近戦を繰り広げてきた松井と蒲生。残り10周に差し掛かるところで、GT500との混走になった際、松井がダブルヘアピン2つ目で痛恨の単独スピン。これで一気に4番手まで後退してしまった。
結局は、終始危なげない走りを見せた4号車がトップチェッカー。2014年第2戦富士以来、また陣営にとってはメルセデスにスイッチして以来初めての勝利となった。2位には65号車が入りメルセデスAMG GT3がワンツーフィニッシュ。3位にはNo.9GULF NAC PORSCHE 911(ジョノ・レスター/峰尾恭輔)が入った。
普段は軽快なトークでファンを楽しませてくれる谷口だが、レースでは実際に辛かった日々、我慢した日々が多く、パルクフェルメでは珍しく男泣き。またグッドスマイル・レーシングの「初音ミクGTプロジェクト」も10シーズン目に突入。その第1戦を勝利し、2014年以来となるシリーズチャンピオン獲得へ、一歩前進した。
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