1月19日に開幕した2017年のWRC開幕戦ラリー・モンテカルロ。18年ぶりに復帰し注目を集めていたトヨタが、その初戦で見事2位表彰台を獲得した。
昨年まで圧倒的な強さを誇っていたフォルクスワーゲンが撤退し、勢力図が大きく書き換わることが予想された開幕戦。
ヤリスWRCを2台持ち込んだトヨタ。初日からユホ・ハンニネンが3番手につけ表彰台争いに加わるがSS5でコースオフし気に激突。これでマシンを大きく壊しデイリタイアを余儀なくされた。
一方のヤリ=マティ・ラトバラは、着実な走りに徹し、Day3のSS12を終了した時点でトップから3分4秒差の4番手につける。しかし、トップ争いは稀に見るサバイバルに突入していった。
ここまでトップを快走していたティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)がSS13でコースオフし右リアサスペンションを破損。一気に後退を余儀なくされラトバラは3番手に浮上。すると、最終日のSS14で暫定総合2番手のオット・タナク(M-SPORT/フォード)がエンジントラブルを抱えペースダウン。WRCでは指定されたサービスタイム以外で発生した故障はドライバーとコ・ドライバーでマシン修復を行わなければならない。
SS14終了直後にマシンを止めて修復作業に取り掛かったタナクだが、結局トラブルは完治せず、さらにSS15スタート予定時刻に5分遅れたとして50秒遅れのペナルティを受けてしまう。これでSS15終了時点でラトバラが逆転し2番手に浮上。
最終のSS17では雪が降り難しいコンディションとなったが、最後まで堅実な走りを徹底しフィニッシュ。復帰初戦のトヨタにも見事2位表彰台という好結果をもたらした。
なお優勝はセバスチャン・オジェ(M-SPORT/フォード)。Day2のSS3で滑りやすい路面に足元をすくわれ脱輪。さらにスタックしてしまい40秒ものタイムロスを強いられたが、その後はペースを取り戻し、終わってみれば2位以下に2分以上の差をつけた。
今回はライバルの脱落にも助けられての2位だったが、幸先の良いスタートを切ったトヨタ。次戦以降の活躍に、さらなる注目が集まっていきそうだ。
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