ツインリンクもてぎで行われた2016SUPER GT最終ラウンド。その1レース目となる第3戦の決勝が12日(土)に行われ、No.21Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/藤井誠暢)が優勝。チーム初勝利を手にした。
今回は熊本地震の影響で中止となったオートポリス大会の代替え戦として、12日(土)は第3戦として予選・決勝レースを開催した。
早朝8時35分から始まった公式予選は、前日までの雨の影響で青空が広がっているものの路面はウエットコンディション。ウエットを選択するかスリックを選択するか難しい状況でNo.11GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)がポールポジションを獲得。もてぎを得意とするゲイナーと、メルセデスのマシン、そしてちょい濡れ路面に強いダンロップタイヤのパフォーマンスが光った予選だった。
その日のうちに決勝レースへ。スタートから11号車が1コーナーを制し、レースが進んでいくが、3周目にファーストアンダーブリッジでNo.5マッハ車検86MCがクラッシュ、セカンドアンダーブリッジでもNo.55ARTA BMW M6 GT3がクラッシュ。特に55号車はフロントが大破し、オイルも大量に漏れ出していたが、乗っていた高木真一は無事で自力でマシンを降りていた。
8周目にレースが再開されると、11号車が少しずつリードを広げていくが、2番手からスタートした21号車もしっかり食らいついていく。レースも折り返しに差し掛かる24周目に11号車がピットイン。なんとダンロップタイヤ無交換作戦を実行してくる。これに合わせて25周目に21号車がピットイン。こちらもタイヤ無交換で、さらに迅速に作業を済ませたため、11号車の前でコースに復帰する。
このまま最後まで逃げ切り、21号車が優勝。チーム初勝利を飾るとともに、新型のアウディR8でも初優勝となった。2位以下は後半に目まぐるしく順位が入れ替わり、最終ラップまでオーバーテイク合戦が展開。最終的に2位にNo.33Excellence Porsche(山野直也/ヨルグ・ベルグマイスター)、3位にはマネパランボルギーニ GT3(織戸学/平峰一貴)が続き、FIA-GT3勢が表彰台を独占した。
注目のチャンピオン争いはNo.25VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝充)が7位に入り合計58ポイントとしたが、それ以外の上位陣が揃ってノーポイントで終わってしまい、念願の初タイトル獲得に一歩近づく1日となった。
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