2016年のSUPER GT第8戦もてぎ。いよいよチャンピオンが決まる最終戦の1日が始まった。
この日も、朝に予選を行い午後に決勝というスケジュール。昨日同様にNo.39DENSO KOBELCO SRAD RC Fが速さを見せ、今日は平手がコースレコードを塗り替える1分46秒491で2日連続ポールポジションを勝ち取り、2番手にNo.37Keeper TOM’S RC F(ジェームス・ロシター/平川亮)、3番手にNo.6WAKO’S 4CR RC F(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)、No.19WedsSport ADVAN RC F(関口雄飛/国本雄資)が続き、レクサス勢がトップ4を独占。逆にランキング2位のNo.1MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は9番手と後方に沈み、39号車に完全に流れが傾き始めた。
注目の決勝レース。昨日同様に39号車の平手がホールショットを奪い、後続を引き離しにかかる。これに2番手に浮上したのが6号車のカルダレッリ。彼らもチャンピオンの可能性を残しており、その絶対条件とも言える優勝を目指し、平手を追いかけた。昨日はセーフティカーなど、混乱が多いレースとなったが、今回は特に荒れた展開もなく、トップ争いは2秒前後の間隔で平手vsカルダレッリの緊迫したバトルとなった。
18周目を過ぎると、各チーム続々とピットインの準備を開始。39号車は上位陣の中では先に動く形となり、20周終わりでピットイン。コバライネンにバトンタッチする。これに合わせて6号車はよく21周終わりにピットストップを行うが、39号車を逆転することはできず後半スティントに突入していく。
一方、1号車は9番手から少しでも上位を目指すべくタイヤ無交換作戦を敢行するが、今週末のレクサス勢は強く、なかなか彼らの前に出ることはできなかった。
初のシリーズチャンピオン、そして昨日果たせなかった優勝を何としてもつかむべく、力強く周回を重ねていく。しかし終盤に差し掛かったところで、タイヤがきつくなってきたようでペースダウン。当初は5秒以上のリードがあったが、みるみるうちに縮まっていき、その差は1秒に。終盤にきてチャンピオンをかけた激しいトップ争いとなった。
1号車が後方に沈んでいるため、2位になってもチャンピオンになるのだが、やはり勝ってチャンピオンを決めたいところ。コバライネンも隙を見せない走りで逃げ切っていく。またしても1秒以下の僅差でファイナルラップに突入していくが、順位は結局入れ替わらずチェッカーフラッグ。39号車が待望の今季初優勝を飾るとともにシリーズチャンピオンを決めた。2位には6号車が入り、3位にはNo.19Weds Sport ADVAN RC Fが続き、終わってみればトップ5を独占する強さをみせた。
2013年以来となる2度目のチャンピオンとなった平手はゴール直後に涙を流しチームスタッフと抱擁。参戦2年目でチャンピオンを決めたコバライネンもパルクフェルメでマシンを降りるとガッツポーズで優勝とチャンピオン獲得を喜んだ。
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