2016年のSUPER GT最終戦がツインリンクもてぎで開幕し、2回の公式練習セッションが行われた。
今回は4月の熊本地震の影響で中止になった第3戦オートポリス大会の代替として12日(土)に行われ、通常通りの最終戦は13日(日)に開催。シリーズ戦では初となる2レース同時開催だ。
各日の午前中に予選を行うため、金曜日に公式練習が設けられたものの、もてぎは朝からあいにくの雨。しかも雨脚がかなり強い上に気温も10度を下回るほどの寒さとなり、午前中の1回目はピットで待機するマシンがほとんど。またコースオフする車両も多く、3回も赤旗が出されセッション中断となった。
天候の影響で午前中から満足に走れなかったこともあり、午後の2回目は急きょ走行時間が40分延長された。雨も止み始めたこともあり、各車一斉にコースイン。ウエット路面だができる限りのテストプログラムをこなしていた。
セッション中盤になると、スリックタイヤを装着するチームが増え、タイムも大幅にアップ。一番コンディションが良いタイミングでNo.36 au TOM’S RC Fのニック・キャシディが1分41秒697でトップタイムをマーク。ライバルの2.5秒以上圧倒した。
ここから、さらにペースアップが期待されたが、残り20分のところで再び雨が降り出してしまう。このタイミングでの降雨ということで、早々に走行を切り上げてピットに戻るマシンも多かった。
結局、セッション終盤は順位の変動がなくそのままチェッカーフラッグ。伊藤大輔/ニック・キャシディ組の36号車がトップ。2番手にはNo.12カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、3番手にはドラゴ モデューロNSX CONCEPT-GT(武藤英紀/牧野任祐)が続いた。
GT300はNo.4グッドスマイル初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が1分50秒121でトップ。2番手にNo.65LEON CVSTOS AMG-GT(黒澤治樹/蒲生尚弥)、3番手にNo.11GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)が入り、メルセデスAMG GT3勢がトップ3を独占。その後もFIA-GT3勢が難しいコンディションの中で速さを見せていた。
注目のGT500ランキングトップのNo.1MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)はクラス11番手。GT300首位のNo.25VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝充)はクラス17番手。やや後方に沈んでしまった印象だが、今日は目まぐるしく変わるコンディションの中でのタイムだったということと、明日の第3戦と明後日の第8戦で搭載するウェイトハンデは各自自由。おそらくウェイトを積んだ状態の中で走行していたと思われる。
なお、明日は朝8時35分から公式予選が行われ、そのまま13時10分から第3戦の決勝レースが行われる。天気予報では、これから晴れていくとのことで気温も20度前後まで上昇するとのこと。今日とは全く異なるコンディションで、ある意味“ぶっつけ本番”となるため、予想不可能な2レースになりそうだ。
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