2016年のF1日本グランプリ。注目の公式予選が鈴鹿サーキットで行われ、ニコ・ロズベルグ(メルセデス)が今季8回目のポールポジションを獲得した。
まず全22台から16台に絞り込まれる予選Q1では、今週末好調のメルセデス勢がソフトタイヤを温存しミディアムタイヤでアタック。その結果、ソフトを使ったセバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンのフェラーリ勢の先行を許すが、3・4番手でQ2進出を果たした。
一方、ホンダの地元レースで期待かがかかったマクラーレン・ホンダ勢だが、予想以上に苦戦。特に2回目のアタックでは思うようにタイムを伸ばせず、フェルナンド・アロンソが16番手でギリギリ通過。ジェンソン・バトンはわずか0.023秒足りず早くもQ1敗退を余儀なくされた。
続くQ2。グリーンシグナルが点灯すると、真っ先にメルセデス勢がソフトタイヤをつけてコースイン。Q1以上にペースをあげロズベルグが1分30秒714を僚友のルイス・ハミルトンも2番手につける。
なんとかQ3に進出したいアロンソだったが、タイムを伸ばせず1分32秒689で15番手。地元レースでまさかの下位に沈む結果となった。またQ3をかけた10番手争いも熾烈になり、最初はウィリアムズ勢が飛び込んできたが、最後のアタックでフォース・インディア勢が逆転。名門ウィリアムズ2台をQ2でノックアウトさせた。
これで鈴鹿ラストランとなるマッサも残念ながらQ2で敗退。また今季から参戦しているハースは2台揃ってQ3へ進出、まさにチームベストの予選となった。
そして、最終の予選Q3。ここまでロズベルグのペースで進んできたが、1回目のアタックでトップに躍り出たのはハミルトン。Q2のベストタイムを上回れなかったロズベルグに対し0.2秒リードする。もちろん、ロズベルグも黙ってはおらず、新品のソフトタイヤを装着し再度コースイン。1分30秒647をマークしトップを奪い返す。ハミルトンも続いて2回目のアタックをするが1分30秒660。わずか0.013秒差でロズベルグが競り勝ち、今季8回目、通算30回目のポールポジションを勝ち取った。2番手にはハミルトン、3番手にはキミ・ライコネン(フェラーリ)が入った。
ハミルトンとの激しい争いを制し、鈴鹿で3年連続ポールポジションをつかんだロズベルグ。ただ今年は非常に僅差で、距離に換算すると約82cmという、まさに接戦だった。
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