いよいよ明日から走行が始まる2016F1日本グランプリ。今年も初めて鈴鹿を走るドライバーも何人かいるが、逆に“今年が最後の鈴鹿”になるドライバーもいる。それが、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)だ。
今年のイタリアGP前に2016シーズン限りのF1引退を発表。これまで11勝を挙げ2008年には最終戦までチャンピオン争いに加わるが、わずか1ポイント差で悔し涙をのんだ。
また2009年ハンガリーGPでは、前を走るマシンから脱落したパーツがヘルメットに直撃し、一時意識を失うほどの重傷を負うが、それでも諦めずに翌2010年にレース復帰。その後は苦戦も強いられるレースが多かったが、2012年には不屈の闘志で鈴鹿で2位表彰台を獲得するなど、どちらかというと成績よりもファンの印象に残る熱い走りを見せたドライバーだった。
そんなマッサの走りが鈴鹿で見られるのも、今年が最後。6日に行われたドライバーズサイン会に登場すると、グランドスタンドからは誰のファンなど問わず全員が拍手で出迎えた。
マッサはファンに向けて鈴鹿への思いをまとめて語り「鈴鹿には素晴らしいファンがいて、素晴らしいレーストラックがあって、僕にとって特別な場所。今年はここでの最後のレースになるけれども…僕は鈴鹿で走れたことが、本当に誇りに思う」とコメント。スタンドは、この日一番と言っても良いほどの大歓声に包まれた。
その後、サイン会に当選したファンが待つエリアに行くと、一人一人丁寧にサインをし、時にはわずかではあるが言葉を交わしている姿も見られた。
今季はここまで表彰台がなく、後半戦はポイントを獲得できないレースが続いているが、彼も大好きだと語る鈴鹿でのレース。とにかく、悔いのないレースウィークになることを願いたい。
そして、明日から鈴鹿に駆けつけるファンにとっても、彼のF1での走りを観られるラストチャンス。是非、その勇姿を目に焼き付けてほしい。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。