本田技研工業株式会社は25日、都内で「新型NSX」の新車発表会を開催。注目の販売価格や発売時期を明らかにした。
初代NSXの誕生から26年。初めてとなるフルモデルチェンジであり、ホンダのフラッグシップカーであるNSXがいよいよ復活するとあって、会場は朝から多くの報道陣が詰めかけていた。
冒頭の映像パフォーマンスが終わると、場内には6台の新型NSXが登場。その中の1台は八郷隆弘社長が運転しており、クルマを降りるとそのままNSXの紹介に移った。
昨今、日本の自動車業界はスポーツカーよりもエコカーやファミリーカーをメインに販売をする傾向があり、ここまでのプレミアムスポーツカーが国内で販売されるのは久しぶりのこと。八郷社長は「「ホンダは生活に役立つクルマ、操る喜びを追求するクルマ。この2つの商品を両輪で作ることがホンダのDNAであり、テーマだと考えています。その中でも、この新型NSXは“操る喜び”を究極に追求した1台です」と述べ、この新しいNSXを世に送り出す意義や、その思いなども語った。
「1990年、初代NSXを通して私たちは、“スーパースポーツを作りたい”“既存のクルマとは違う新たな価値を提供したい”という『夢』にチャレンジしました。あの時から四半世紀以上が経過しました。時の流れの中で自動車の技術は日進月歩の成長を遂げ、ホンダもグローバルな企業へと成長しました。しかし、時代や環境がどう変わろうと、“操る喜び”をさらに追求したいという思いは、永遠に変わることのないホンダのテーマです。私たちがもつあらゆる力、資源を駆使して“もう一度スーパースポーツにチャレンジしたい”“そして新たな価値を提供したい”それが私たちの中で再び沸き上り、その思いを形にしたもの…それが、この新型NSXです」
また今回は米国オハイオ州に専用の生産工場を設け、そこで全ての新型NSXを製造するとのこと。国内の初年度販売予定台数は100台だという。
この新型NSXは、2012年にコンセプトモデルがお披露目され、その時から採用されているSH-AWDを搭載している他、ミッションは9速DCT。また街中から高速道路、ワインディングにサーキット走行までを想定し、合計4つのドライブモードを搭載。サーキット走行の「Track」モードではレーシングカーに匹敵するようなパフォーマンスを発揮する一方で、静かな走りが求められる住宅街に合わせて「Quiet」モードを搭載しているのも大きな特徴となっている。
なお本体価格は税込みで2370万円。実際にオプション込みにすると約2600~2700万円になる見込みで、発売開始は2017年2月27日から。なお今日から申し込み受付を開始している。
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