【SF】2016第4戦もてぎ:金曜専有走行は赤旗3回+突然の雨と大波乱…オリベイラが最速

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

2016年のスーパーフォーミュラ第4戦が19日、ツインリンクもてぎで開幕。金曜専有走行はジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がトップタイムを記録した。

シリーズも折り返しとなる第4戦に突入。今回から後半スペック用のエンジンが全車に導入されたほか、第4戦限定で登場する2種類のドライタイヤなど、例年以上に注目が集まっているもてぎラウンド。週末はあいにくの雨予報が出ているが、この日の専有走行は真夏日となる陽気。15時40分から1時間の走行時間が設けられた。

やはり赤いラインが入ったソフトタイヤを早く見たいところではあるが、この日は全車前回から持ち越した中古タイヤを使っての走行。グリーンシグナルとともに続々とコースインし周回を重ね始めるが、開始から10分ほどが経過したところで慣れイン・カーティケヤン(SUNOCO TeamLeMans)がコースオフし赤旗中断。

各チームともチェック走行が終わり、いよいよ本格的にペースアップというところで水を差されてしまった。

セッション再開と同時に各車一斉にコースイン。再びペースを掴み始めようとするが、今度は石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が最終オーナーでスピンしコースオフ。車両回収のため2度目の赤旗となった。

気を取り直して再開直後に半分以上のマシンがコースインするが、今度は突然の通り雨。一瞬、傘が必要になるほどの雨量になり、各車レインタイヤを求めてピットインするが、直後に雨は止み結局ドライコンディション。とにかくバタバタした状態のままセッションは進行していった。

残り10分を切ったところで、中古タイヤではあったが各車がタイムアタックのようなプッシュした走行を披露。そこでオリベイラが1分33秒607をマークした。

直後に国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が最終コーナーでスピンしコース脇に立ち往生。時間帯的にはチェッカーフラッグが出されていたが、そのまま赤旗が出されセッションが終了された。

結局、オリベイラがライバルに0.5秒の大差をつけトップ。2番手にアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)、3番手には関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が続いた。

終わってみればトヨタエンジン勢が上位を占める結果となったが、全車が満足な環境下でタイムアタックではなく、明日以降はホンダ勢の巻き返しも十分にありそうだ。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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