2016“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース。注目のトップ10トライアルが行われ、各ライターとも限界ギリギリのタイムアタックを披露。結果、ポル・エスパルガロ(No.21YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が2年連続でポールポジションを獲得した。
1チーム2名ずつライダーが登場し、1周のみのタイムアタックでトップ10のグリッドを決めるというもの。今年も晴天に恵まれ、気温31度、路面温度49度の中でセッションが始まった。
まず前日の予選で6〜10位のチームで争われた前半グループ。ここで速さを見せたのがパトリック・ジェイコブセン(No.5F.C.C. TSR Honda)だ。前日の予選タイムを上回る2分07秒248をマークし暫定トップに浮上した。
しかし、それを破ったのは、やはり大本命のヤマハ・ファクトリー。まずはポル・エスパルガロがアタックし、セクター1からベストタイムを更新していく。前半セクターはジェイコブセンと互角だったが、西コースで一気にタイムを稼ぎ、コントロールライン通過のタイムは2分6秒258。残念ながら昨年のスーパーラップを上回ることはなかったが、ライバルに1秒以上の差をつけてトップに浮上した。
やはり、今年もヤマハの独壇場かと思われたが、その牙城を崩すような走りを見せたのがNo.12ヨシムラ・スズキ・シェル・アドバンスの津田拓也。今年もBGMはお決まりの「暴れん坊将軍」で、各コーナーを果敢に攻めていき、前半セクターでは、わずかながらエスパルガロのタイムを更新。このペースでいけば2分05秒台が見えてくるかもとファンも注目したが、セクター3でタイムを詰めることができず、最終的に2分07秒405。0.147秒届かず2番手となった。
さらにNo.87Team GREENのレオン・ハスラムもアグレッシブなライディングを披露。津田のタイムに僅差で及ばなかったが、2分06秒469を叩き出し3番手となった。
予選2位だったNo.634MuSASHi RT HARC PRO.(高橋巧)もタイムを更新できず、ヤマハファクトリーのポールポジションが決定。あとは、大トリの中須賀克行がどんなタイムを出すのか?鈴鹿に住めかけた33,500人の観客の視線は21番ヤマハファクトリーのマシンに集まった。
セクター1では、ほぼ同タイムで通過していったが、デグナー2つ目でやや姿勢を乱してしまいタイムロス。それが後半セクターにも響いてしまい、2分06秒435。エスパルガロのタイムには届かなかった。
それでも、チームは2年連続でポールポジションを獲得。連覇に向けて順調なスタートを切った。2番手には12番ヨシムラ、3番手には87番TeamGREENが続いた。
注目の決勝レースは、31日11時30分からスタート。今年はヤマハが逃げるのか?それともライバルが待ったをかけるのか、いよいよ筋書きのないドラマが、明日始まる。
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