2016年のSUPER GT第4戦SUGO。GT300クラスもGT500に負けず劣らずの白熱したレース展開となり、No.31TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一)が今季初優勝を飾った。
ポールポジションはNo.25VivaC 86 MC。土屋武士がスタートドライバーを務め、トップで1コーナーを通過。それに続いたのがNo.61SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)。2番手に浮上するとすぐ25号車の背後に迫り、チャンスを伺う。しかし、ベテランの土屋も巧みなブロックでトップを死守。数周してからはペースも掴み始め後続を引き離していった。
しかし、後続でクラッシュ車両がセーフティカーが導入とトップ争いの様相は一変していく。SCが解除になりクラス30周終わりで61号車がピットイン。翌31周に25号車もピットへ。これを皮切りに各車続々とピット作業を済ませるが、ここで逆転して25号車の前に立ったのがNo.88マネパ・ランボルギーニGT3とNo.18アップガレージ86MCだった。
一転して追いかける立場となった25号車だったが、前日の予選で素晴らしい走りをみせた松井孝充が猛追。クラス54周目に18号車を追い抜くと、その勢いで88号車にも接近するが、その背後から31号車プリウスの嵯峨、さらに61号車の井口も接近。GT300も目が離せない接近戦のトップ争いに突入していった。
ここで速さを見せたのが31号車。まずは25号車をクラス61周目のヘアピンでパスすると、2周後のメインストレートでハイパワーのランボルギーニ・ウラカンに並びかけ、1コーナーでオーバーテイク。目の覚めるような逆転劇でトップに浮上した。
その後、25号車が2番手、61号車が3番手に浮上。最後はJAF-GTによる三つ巴かと思われたが、残り5周で18号車が最終コーナーでクラッシュ。ドライブしていた山田真之亮は無事だったが、この影響で赤旗が出され、そのままレース終了。31号車の今季初優勝、そして新型プリウスGTでの初優勝が決まった。
2位に入った25号車の土屋/松井組はシリーズランキング首位に浮上。3位の61号車BRZの井口/山内組は今季初の表彰台を獲得した。
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