2016年のSUPER GT鈴鹿公式合同テスト。1日目午後の「セッション2」が行われ、No.15ドラゴ・モデューロNSX CONCEPT-GT(武藤英紀/オリバー・ターベイ)が1分48秒539でトップタイムを記録した。
当初は午後から雨が降ると言われており、実際にセッション開始時からポツポツと降っていたが、結局路面を濡らすまでには至らずドライコンディションでセッションが進行。順調に各車がテストメニューをこなしていたが、開始から1時間経ったところでNo.64EPSON NSX CONCEPT-GT(中島大祐/ベルトラン・バケット)が2コーナーでコースオフ。左リアセクションを破損してしまった。このマシン回収により赤旗中断。さらに開始から1時間30分のところでNo.2シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規)が日立オートモーティブシステムズシケイン手前でストップ。これで2回目の中断となった。
そして残り10分ずつはGT300・GT500の専有時間に。特にGT500は本番の予選のようなタイムアタック合戦となり、最後にトップタイムを記録したのは15号車の武藤。1分48秒539を叩き出した。2番手にはNo.24フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R(佐々木大樹/柳田真孝)、3番手にはNo.6 WAKO’S 4CR RC F(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)が続いた。
トップタイムを記録した武藤は「走り出しから調子が良くて、午前中は赤旗のタイミングもあってタイムが出せませんでしたが、手応えは得られていました。SUGOのテストの時から、さらに煮詰まったもので走ることができたので、今回のタイムにつながりました」とコメント。一方のターベイは「いいセットアップも見つかったし、新品タイヤを使った予選を想定したラップではいい感触が得られた。以前と比べて進歩はしているけど、今日はあくまでテストだから他もどんなことをしているか分からないから…なんとも言えないかな」と慎重な印象だった。
GT300クラスはNo.31TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一)が1分58秒801でトップタイム。2番手に2号車ロータス、3番手にNo.18UP GARAGE BANDOH 86(中山友貴/山田真之亮)が続いた。
午前中で2番手タイムと好調だったNo.25VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝充/山下健太)は午後はわずか8周のみでクラス17番手。これはエンジンのマイレージを計算してのことで、テストメニューは順調にこなしているとのこと。マシンの完成度はかなり高いとのことで、7月末のSUGOラウンドに向けては自信をみせていた。
今回の公式合同テストは明日も同地で開催。あいにくの雨予報となっているが、午前9時00分からセッションが開始される。
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