2016年のSUPER GT第2戦富士。GT300クラスはB-MAX NDDP GT-Rが波乱のレースを制し、今季初優勝を飾った。
夏日に迫るほどの暑さとなった富士スピードウェイ。スタートでは特に大きな混乱なく、ポールポジションのNo.55ARTA BMW M6を先頭に各車が1コーナーを通過していった。昨日の予選で他を圧倒する速さをみせた55号車。決勝でも序盤から後続を引き離し独走状態に持ち込んでいく。
一方、予想以上の暑さとなったこともあってか、序盤から波乱が連続。55号車と同様に新型BMW M6を使用するNo.7Studie BMW M6は、上位争いに加わるもののトラブルでリタイア。さらに前回優勝したNo.65LEON CVSTOS AMG-GTがコカ・コーラ出口で他のGT300のスピンを回避しコースオフ。そのままバリアにクラッシュしてしまいリタイアとなってしまった。またレース後半にも様々な車両にトラブルが発生。波乱かつサバイバルなレース展開となった。
そんな中、順調にトップを維持していた55号車は29周目に1回目のピットインを行う。ただ燃費面が他陣営より劣っており、給油に時間がかかってしまう。これで後方から追い上げてきた3号車がトップを奪いレース中盤以降をリード。今回は500kmのうち、最初と最後の2スティントをヤン・マーデンボローが担当。GT300デビュー2戦目とは思えない、アグレシッブかつ安定した走りで周回を重ねていく。途中にセーフティカーが入る混乱もあったが、そこも冷静に対応。後続との差を徐々に広げていった。
レース終盤にはFIA-GT3対マザーシャシーの対決に注目が集まる。1回目のスティントを大きく引っ張り、2回目のストップではタイヤ無交換という変則作戦を敢行したNo.25VivaC 86 MC。最終スティントに入ったところで2番手につけるが、そこに55号車を駆る小林崇志が接近。25号車の最終スティントを務めた松井孝充も必死に逃げるが、残り12周でついに順位が入れ替わり55号車が2番手へ浮上した。
結局、最後まで安定した走りをみせた3号車が優勝。今季初勝利をマークした。2位には55号車、3位には25号車が入った。
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