2016年のSUPER GT第2戦「FUJI GT500km RACE」の公式予選が3日、富士スピードウェイで行われた。
午前中は太陽も出ていて、過ごしやすい1日だったが、予選開始になるにつれて曇り空に。少し肌寒い中でのQ1スタートとなった。
上位8台に絞られるQ1。残り8分を切ってから各車続々とコースイン。今回は曇り空になったことによる路面温度の低下等で、どのマシンも連続してアタックし、タイムを削っていった。目まぐるしく順位が入れ替わる中、頭一つ抜け出たのがS Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代勝正。いきなりコースレコードを更新する1分27秒366を記録。2位以下に0.5秒もの大差をつけ2戦連続でトップ通過を果たした。
またレクサス勢が苦戦するハプニングもあり、TOM’Sの2台を含む4台がQ1で脱落。一方、開幕戦では下位5台に沈んでしまう大苦戦を強いられたホンダ勢が奮起。ドラゴ・モデューロNSX CONCEPT-GT(武藤英紀)とRAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴)がQ2へ進出を果たした。
ニッサン4台、レクサス2台、ホンダ2台で争われたQ2。ここでもニッサンGT-R勢が一歩リード。中でも、ここ富士を得意とするカルソニックIMPUL GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが1分28秒116をマークし暫定トップに躍り出る。それに食い下がったのが同じGT-R勢。MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリが1分27秒987で出すと、S Road CRAFTSPORTS GT-Rの本山哲も1分27秒708でトップを更新していく。
しかし、続けてアタックに入っていたオリベイラは、それを大きく上回り1分27秒453を叩き出し再びトップへ。本山も負けじと再度アタックを試みるが、わずか0.2秒届かず2番手に。ここでチェッカーフラッグが振られ、カルソニックIMPUL GT-Rの今季初ポールポジションが決まった。
2番手には本山/千代組の46号車、3番手にはZENT CERUMO RC F(立川祐路/石浦宏明)が入った。
No.12 カルソニックIMPUL GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
「朝は良いタイムで走行を重ねていたが、ちょっと問題があった。安田選手もあまり走ることができず、Q1に向けて不安はあったよ。しかし結果的に非常に素晴らしい走りを見せてくれたし、彼のフィードバックを受けQ2でポールポジションをとることができた。とても嬉しいよ。ただ、明日の決勝は非常に長いレースが待っているので明日も頑張るよ」
安田裕信
「テストから富士は好調でしたね。ただ、新しいタイヤでアタックしようと思ったらピットロードで車が壊れ、アタックも出来ず予選に向けて不安があったのですが、JPが全然大丈夫だから思い切っていけと言ってくれたので良いタイムを出すことができました。昨年は2番で、一昨年がポールだったので、またこの場所に戻ってこれて嬉しいです」
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