2016年のSUPER GT開幕戦。今年は参戦マシンの大半は入れ替わり新しい勢力図がどうなるか注目が集まったGT300の決勝レースはNo.65 LEON CVSTOS AMG-GTが優勝した。
前日の予選ではマザーシャシーのNo.25VivaC 86MCがポールポジションを獲得。スタートでも土屋武士がGT3勢を押さえ込みトップを死守。しかし2番手スタートの65号車を駆る黒澤治樹がぴったりとマーク。序盤から岡山のようなテクニカルコースに強い86MCと今年は新型マシンにして弱点だったコーナリング面を強化してきたメルセデスAMG GT3のガチンコバトルが展開。会場に詰めかけたファンもGT500のバトルと並行して注目した。
なんとか突破口を見つけようとプレッシャーをかける黒澤だが、先行する土屋も隙を与えない走りでトップを死守。GT500との混走もあり、緊迫した駆け引きが中盤まで続いた。
逆転の糸口がつかめない65号車は先にピットに入り、クリアなところでタイムを稼いで逆転するアンダーカットを決断。30周を終えたところでピットインし蒲生尚弥に交代。これに25号車陣営もすぐに対応し翌周にピットイン。こちらは松井孝充が乗り込んだ。
25号車がアドバンテージを持ってコース復帰を果たすが、1周先に作業を終えタイヤも温まっている65号車が一気に差を詰め、34周目のアトウッドコーナーでインを突き逆転に成功。その後は少しずつ25号車との差を広げていき、逃げの体制に持ち込んで行った。
65号車の活躍に乗じて、同じメルセデスAMG GT3マシンの他チームが見どころを作る。No.4グッドスマイル初音ミク AMG GT3(谷口信輝/片岡龍也)も43周目に2位へ浮上。さらにNo.11GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)も終盤に順位を上げて4位に食い込む走りをみせた。レース前半はクラスをリードしていた25号車だったが、後半はGT3勢の猛攻に屈する形となってしまい、5位でチェッカーを受けた。
トップ浮上以降は2位以下に近づく隙を与えず、最後まで堅実な走りをみせた65号車。そのままトップチェッカーを受けチームとして嬉しい初勝利を獲得。2位に4号車初音ミクAMGが入り、メルセデス勢が新車での初レースでワンツーを独占。3位には、こちらも新車で臨んだNo.7 Studie BMW M6 GT3(ヨルグ・ミューラー/荒聖治)が食い込み、メルセデス勢の表彰台独占を阻止した。
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