4月9・10日に開幕する2016年のSUPER GT。開幕まで2ヶ月を切り、GT500だけでなくGT300も各チームの体制が明らかとなっている。
すでにチャンピオンチームのゲイナーをはじめ、グッドスマイルレーシング、トヨタ・プリウスを使うaprなどは1月で発表を終えているが、この数週間で参戦マシン、ドライバー体制を発表したチームもいくつかある。
まず昨年安定した速さで上位に何度も顔を出していたLEON RACING。今年は「K2 R&D LEON RACING」として参戦。マシンのSLSから新型のMercedes-AMG GT3にスイッチすることを明らかにした。ドライバーは変わらず黒澤治樹と蒲生尚弥。車両名は「LEON CVSTOS AMG-GT」となり、スイス製腕時計ブランドの「CVSTOS」のサポートを受ける。昨年は第4戦富士で2位表彰台を獲得するなど安定した走りでランキング9位。今年は“速い”とウワサのAMG-GT3で優勝を狙う。
現在では唯一のポルシェユーザーとなっているKTRも新型モデルの「911 GT3R」を導入。ドライバーには86/BRZレースのチャンピオンを皮切りに最近は目覚ましい活躍をみせる山野直也と、ポルシェのファクトリードライバーでもあり、SUPER GTでもお馴染みとなっている。ヨルグ・ベルグマイスターのコンビ。最近は他メーカーの活躍に押され気味のポルシェだが、このニューマシンでGT300での勝利を目指す。
またアウディのセミワークスとなっているヒトツヤマレーシングも体制を発表。予定通り新型R8 LMSウルトラのGT3カーを導入。すでに先日の岡山テストから走行を始めている。ドライバーはリチャード・ライアンと藤井誠暢のコンビだが、タイヤは昨年のチャンピオンタイヤでもあるダンロップに変更。新しいパッケージがどう機能するのか、そしてアウディの新型GT3マシンがライバルに対してどれほどのパフォーマンスを発揮するのかが楽しみなところ。
この他にもLM Corsaは先日の大阪オートメッセで体制を発表。60号車は変わらず吉本大樹/飯田章のコンビでマシンはレクサスRC F GT3、51号車はフェラーリの新型GT3マシン「488GT3」導入を決定。ドライバーも昨年までの新田守男と脇阪薫一に加え都筑晶裕がGT300に復帰。ここも不気味な存在になりそうだ。
昨年から参戦が始まっているマザーシャシー勢も2016年に向けて本格始動。土屋武士率いる「VivaC Team TUCHIYA」は引き続き86 MCで参戦しドライバーも土屋武士と松井孝允で変更なし。松井は昨年10月のスーパー耐久でのクラッシュでSGT終盤2戦は欠場することになったが、現在はコンディションも万全。ビックパワーを誇るGT3勢相手にどんな走りを見せてくれるのか、楽しみだ。
86 MC同様に共通シャシーで製作されているロータス・エヴォーラMCもドリームカーズ東海から参戦予定。昨年ポールポジション2回とライバルも恐れるほどの速さを見せているだけに、今年はどんな活躍を見せてくれるのか、目が離せない。
今年はGT500以上に見所が多いと言われているGT300。ドライバーのレベルも年々上がってきており、よりエキサイティングなシーズンになることは間違いなさそう。このカテゴリーは両クラス混走でレース展開を同時に追わなければならないだけに、GTファンとしては少々忙しい2016シーズンになりそうだ。
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