日産は26日、2016年のモータースポーツ参戦概要を発表。ベールに包まれていたSUPER GT(GT500)クラスのラインナップが明らかになった。
まずGT500クラスは今年もチャンピオンチームのニスモを始め、インパル、KONDO Racing、MOLAの4台体制。2連覇を成し遂げたニスモは引き続き松田次生/ロニー・クインタレッリのコンビ。インパルも昨年ランキング2位で実績のある安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラで変更はない。
一方の残る2チームはライナップを変更。昨年GT-R GT3で大活躍を見せた千代勝正がGT500へステップアップ。46号車MOLAに入り、本山哲とタッグを組む。これによりチームを離れることになった柳田真孝はKONDO Racingに加入。昨年の第4戦富士でチームに5年ぶりの優勝をもたらした佐々木大樹とコンビを組むことになった。
一番の変更でありニュースとなったのが、やはり千代のGT500ステップアップ。昨年はGT300のチームタイトルに加え、ブランパン耐久でチャンピオン、2015バサースト12時間も総合優勝を成し遂げ、今年のバサーストでも終盤に鬼神のような走りで追い上げ、トップと1.2秒差の2位でチェッカーを受けるなど、まさに絶好調。この勢いに乗ってGT500に参戦する今シーズン。ベテラン本山とともにどんな走りを見せてくれるのか、注目が集まる。
またGT300クラスもGT-R NISMO GT3を使う主要チームが参戦体制を発表。今年は0号車となるゲイナーはアンドレ・クートと富田竜一郎のコンビ。昨年は千代とシートをシェアする形で参戦だった富田が今年はフル参戦。昨年もタイ戦で2位表彰台に入る活躍をみせているコンビだけに、GT300連覇の可能性も十分あるだろう。長谷見昌弘監督率いるNDDP3号車は星野一樹と日産GTアカデミー出身のヤン・マーデンボローが日本のレースにフル参戦。これまでル・マン24時間やブランパン耐久シリーズなど、若干24歳でありなが様々なレースを経験している。今年はさらにレベルが上がるとみられているGT300でどんな走りを見せるのか、楽しみなところだ。そして昨年3号車でシリーズ2勝の活躍をみせた高星明誠が今年は千代に変わってブランパンに参戦する。
残念ながらWECのLMP1車両開発はストップという状況にある日産だが、GT-Rをベースにしたマシンで参戦している各カテゴリーでは圧倒的な強さを誇っている。今年はどんな活躍をみせるのか、目が離せない。
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