トヨタは4日、東京都内で2016年のモータースポーツ体制発表会を行い、昨年は全日本選手権スーパーフォーミュラで活躍した小林可夢偉がWEC(世界耐久選手権)のTOYOTA GAZOO Racingのドライバーとしてフル参戦することが明らかになった。
2014年まではF1を主戦場としていた可夢偉。昨年は実質12年ぶりに国内レースへ復帰しスーパーフォーミュラに参戦。その一方でWECのトヨタチームのリザーブドライバーも務めていた。
今回、発表されたWECのドライバー体制は基本的に昨年と変わらず。引退を表明したアレックス・ブルツのシートを引き継ぐ形で、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイとともにフル参戦する。
また当日はマシンのカラーリングも発表。翌日にパリでシリーズ概要発表があるため、話題の新マシンTS050ハイブリッドは登場せず、TS040が用意されたが、今までの白と青のカラーリングが一新され、TOYOTA GAZOO Racingのイメージカラーでもある白・赤・黒のデザインに。これも1990年代のSWC時代のワークスカラーを連想させるような印象も与えている。
また今年も2台体制で参戦し、もう1台にはアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴がステアリングを握る。なお2台ともカーナンバーについては未定。おそらく5日にパリで開かれるWECシリーズ概要発表で明らかになると思われる。
今回の発表にはテストのスケジュール等の兼ね合いもあり、一貴と可夢偉のみが参加した。そして2人とも引き続きスーパーフォーミュラにも全戦参戦の予定だ。
今年はF1ではなくWECという形で世界の舞台に挑戦する可夢偉。一方の一貴も彼岸のル・マン24時間総合優勝に向けて気合十分といったところ。今年も2人のWECでの走りから目が離せない。
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