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【HRTD2015】超ガチンコ勝負のHonda Racingカート大会、ターベイが見事優勝!
- 2015/12/8
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ツインリンクもてぎで開催された「Honda Racing THANKS DAY 2015」でドライバー、ライダーらが参加してのHonda Racingカート大会が開催された。
参加メンバーは、まず4輪からは佐藤琢磨、松浦孝亮、オリバー・ターベイ、武藤英紀、ベルトラン・バケットの5人。ここに今回はMotoGP™のマルク・マルケス、ダニ・ペドロサ、そしてトライアル世界選手権のトニー・ボウ、藤波貴久、ハイメ・ブストの5人が参戦。スケジュールの都合上、ここにフェルナンド・アロンソが入っていなかったことが悔やまれるが、それでも世界屈指のドライバー・ライダーによる、まさに“ドリームマッチ”が展開された。
これを盛り上げるため、サーキットの場内実況でお馴染みのピエール北川アナウンサーに加え、解説としてSUPER GT(GT500)に参戦するTEAM KUNIMITSUの高橋国光総監督も登場。朝からカートランドは本番のレースさながらのような興奮に包まれた。
これだけ豪華メンバーが揃ったということもあり、朝からカートランドは黒山の人だかり。普段はライディングスーツに身を包んでいるマルケス、ペドロサは今回用にレプソル・ホンダカラーのレーシングスーツを新しく用意。トライアルの3人も専用のレーシングスーツを着用していたが、ボウとブストはジェットヘルメットのまま参戦するという、カートではあまり観られない新鮮な光景も。
普段はなかなかカートと縁がなさそうな2輪ライダーたちだが練習走行を兼ねた予選セッションが始まると、各コーナーでアグレッシブなドライビングを披露。最終的にはトップ5が4輪ドライバーが占める形となったが、スピンすることもなくタイムも上々だった。
当初のルールではターベイがポールポジションになる予定だったが、さすがに2輪ライダーが不利ということで、急きょリバースグリッドの採用が決定。ブスト、藤浪、ペドロサ、ボウ、マルケス、琢磨、松浦、武藤、バケット、ターベイのグリッドでレースがスタートした。
序盤の混戦から抜けだしたのは琢磨、マルケス、ペドロサ。カート同士が触れ合うくらいの白熱したサイド・バイ・サイドを1ラップ目から展開する。しかし、2周目にマルケスが痛恨のスピンといきなり波乱の展開に。その後も各所で3ワイドになるほどの白熱したバトルが展開。そんな中、琢磨が安定した走りで集団から抜け出し後続を引き離していく。2番手にペドロサも続くが、後方から追い上げてきた松浦、バケット、ターベイらに競り負け順位を落としていってしまう。その後はスピンから立ち直ったマルケスと5位争いを展開。お互いスポンジバリアまで数cmというところまで攻めるドライビングを披露。勢いに乗っていたマルケスが終盤オーバーテイクを決めて5位に上がった。
注目のトップ争いはレース終盤を迎える。このまま琢磨が独走優勝かと思われたが、イベントレースということもあり最後は見せ場を作ろうとペースを緩め後続を待つ。そこで本気モードで追い上げてきたのがターベイ。バケット、松浦とのハイレベルなバトルを制し残り5周を切ったところで2番手に浮上。トップを猛追する。これに琢磨も反応しペースアップ。残り3周は琢磨vsターベイの超ハイレベルなバトルが展開され、会場に詰めかけたファンも手に汗握って見守った。
各コーナー上手くターベイの行く手を阻むがファイナルラップに入るところでターベイが扉をこじ開けトップへ。それでも琢磨は必死で食い下がり、サイド・バイ・サイドのままコース後半セクションへ。
そこでラストスパートをかけたターベイが琢磨を振り切りトップチェッカー。なんと最後尾スタートだったターベイが見事な逆転を飾った。2位には琢磨、3位にはバケットが入り、マルケスは5位、ペドロサは6位だった。
普段は絶対に争うことがないメンバー同士のカート大会ということで、参加した選手たちも興奮した様子。特にマルケスとペドロサは「あのコーナーで、こうなって…」とテンションを高くして話していたのが印象的だった。
そして表彰式では、優勝賞品を受け取り喜ぶターベイ。一方の琢磨はイベントであるとは言え、どことなく悔しい表情をにじませていた。
この日は冬の到来を告げるような寒さだったツインリンクもてぎ。それでもトップドライバー、ライダーによる超ガチンコ勝負に、会場は熱気に包まれていた。
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