2015年のSUPER GT第7戦オートポリスの決勝レース。GT300クラスは8番手からスタートしたNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)が今季2勝目を挙げた。
GT300クラスはスタート前から波乱が起きる。2番手のNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTが8分ウォームアップ前にクラッチトラブルが発生。なんとピットスタートを余儀なくされてしまう。さらに6番手だったNo.25 VivaC 86MC(土屋武士/谷川達也)もグリッド上でトラブルが発生。マシンがピットに押し戻されてしまうこととなった。そんな波乱の中レースがスタート。ポールポジションのNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規)が序盤から後続を引き離していく。一方2番手に上がったNo.55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志)はペースが上がらず後続を抑えこんでしまう格好に。「1分のリードをつけてバトンタッチしてほしい」と高橋から頼まれていた加藤だったが、序盤から10秒以上のリードを築き、高橋にバトンをつなぐ。
高橋が乗り込み、トップでコースに復帰した2号車だったが、背後には思いもよらぬライバルがいた。早めにピットストップを終えて順位を上げていた3号車NDDP GT-Rだ。タイヤが冷えていてスピードが上がらない2号車に3号車の高星が接近。44周目の1コーナーでパスしトップに浮上する。
逆転チャンピオンのためには最低でも優勝が必要な3号車。高星はトップ浮上後もアクセルを緩めずリードを広げていく。しかし、チャンピオンに王手をかけているNo.10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/千代勝正)が14番手から着実に追い上げ、残り15周を切ったところで3番手に浮上。さらに2位を走っていた2号車ロータスがタイヤバーストに見舞われ脱落。チャンピオン決定圏内となる2番手浮上した。
結局、今回もGT-Rの2台がトップ2を独占しチェッカーフラッグ。星野/高星組は第3戦タイに続く今季2勝目。2位に入った10号車はクートが最終戦を待たずしてチャンピオンを決めた。なお3位にはNo.7 Studie BMW Z4(ヨルグ・ミューラー/荒聖治)が続いた。
チャンピオンを獲得したクートだが、レース後のコメントでは「結果的に僕がチャンピオンだけど、これは千代と富田、そしてチームの全員でとったタイトルなんだよ」ということを強調していた。
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