2015年のF1第13戦シンガポールGP。注目の決勝レースがマリーナ・ベイ・ストリートサーキットで行われた。
ポールポジションはフェラーリ移籍後初となるセバスチャン・ベッテル。2番手にはダニエル・リカルドが並んだ。スタートではベッテルが好スタートを切って1コーナーへ。2位リカルド、3位キミ・ライコネン(フェラーリ)、4位ダニール・クビアト(レッドブル)と続いていく。
これまで圧倒的な強さを誇っていたルイス・ハミルトン(メルセデス)、ニコ・ロズベルグ(メルセデス)が苦戦。予選も3列目からスタートしフェラーリ、レッドブル相手に力強いパフォーマンスが発揮できない。
スタートから先頭を守るベッテルは絶好調。リカルドに3〜4秒の差をつけ周回を重ねていく。レースも10周を消化し1回目のピットストップのタイミングに差し掛かると後方でフェリペ・マッサ(ウイリアムズ)とニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)が接触。これによりヴァーチャルセーフティカー導入となり各車が一斉に1回目のストップを敢行。大きく順位は変わらなかったが、コース上に破片も飛び散っていたため、セーフティカーが切り替えられ全車の間隔が一気に狭まる。
レース再開後もベッテルとリカルドと一騎打ち。上手くペースコントロールをしてタイヤを労りながらリカルドにチャンスを与えない巧みなドライビングをみせるベッテル。それに対しリカルドはアンダーカットで逆転トップを目指すが後半に差し掛かって再びハプニングが発生。37周目に今度は侵入者がコースに入り安全確保のため再びセーフティカーが導入。これによりピットストップのタイミングをずらすことができなかったリカルドは再びベッテルの後ろで2回目のストップを終えることになった。
また後方で苦しいレースを強いられていたハミルトンは32周目にトラブルでスローダウン。ピットに戻るが、そのままリタイア。2年連続チャンピオンも確実視され始めていたは現王者が、ここにきて今季初のノーポイントとなってしまう。
結局、最後まで危なげない走りをみせたベッテルがそのままトップチェッカー。今期3勝目を挙げた。2位にはリカルド、3位にはライコネンが入った。これで通算勝利数を42に伸ばし、あのアイルトン・セナの41勝を超えたベッテル。またメルセデスが苦戦した中で25ポイントを稼げたとあって、表彰台では終始満面の笑みだった。
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