2015年のSUPER GT第4戦富士。GT300クラスはポールポジションからスタートしたNo.55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志)が独走で今季初優勝を果たした。
気温30度を超える真夏日となった富士ラウンド。本来長いストレートがある富士は、パワーのあるFIA-GT3勢が得意とするコース。そこに対抗するため、55号車はクールスーツを外すという作戦を決行。灼熱のレースに臨んだ。
これだけで約20kgのウェイトを降ろすのと同等の効果を得た55号車はオープニングラップからライバルを置き去りに。その後は、公式映像にもほとんど取り上げてもらえないほど順調な走りをみせた。一方、追いかけるライバル勢には波乱が続出。前回タイで優勝したNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)は序盤の接触に巻き込まれ戦線離脱。朝のフリー走行もトップタイムを出していたNo.7 Studie BMW Z4(ヨルグ・ミューラー/荒聖治)はタイヤパンク。さらにNo.0 グッドスマイル初音ミクSLS(谷口信輝/片岡龍也)もタイヤのナットが閉まらないトラブルに見舞われ大きなタイムロスを喫した。
また今回は、コース上での接触で飛んだ破片を踏んだ別のマシンがタイヤバーストを繰り返していくという荒れたレースに。その中でも高木、小林ともに全くトラブルなく走行。最終的に2位に9秒差をつけ今季初優勝を飾った。昨年のオートポリス以来、1年ぶりの勝利となる55号車。パルクフェルメに帰ってきたマシンに高木が喜んで飛び乗るなど喜びを爆発させていた。2位にはNo.65 LEON SLS(黒澤治樹/蒲生尚弥)、3位にはNo.11 GAINER TANAX SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)が入った。
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