鈴鹿サーキットで7・8日に行われた2015年の8耐合同テスト。MuSASHi RT HARC PROから参戦が決まっているケーシー・ストーナーの記者会見も同地で開催され、意気込みを語った。
2006年から7シーズンに渡って世界最高峰のMotoGP™に参戦。そのうち2度のワールドチャンピオンに輝いた。2012年をもって現役を引退。2輪の国際格式レースへの参戦はそれ以来となる。
この8耐参戦は。ストーナー自身も兼ねてから希望していたことだがMotoGP™時代はスケジュールが噛み合わず断念、引退以降も休暇等にあてていたため参戦の機会がなかったとのこと。ついに“もう一つの目標”が叶う今回、会見では終始笑顔が絶えなかった。
かつてはM・ドゥーハンにW・ガードナー、D・ビーティーなど世界GPでも活躍した母国オーストラリアの大先輩たちも鈴鹿8耐を経験し、数々の名勝負を繰り広げてきた。さらにライダー仲間には8耐経験者も多く、そこでの経験談がストーナーの参戦意欲を高めていったという。
「僕は今まで耐久レースには興味がなかったけど、この8耐だけは別。昔から仲間のライダーからレースのことを聞いていて、いつかは出場してみたいとずっと思っていた。実は13・14年にも参戦の誘いを受けていたが、当時はスケジュール等の都合がつかなかったし、バイクに乗ること自体からも離れていたから、本格走行は久しぶり。とにかく今ここに来られて嬉しいよ。」
「彼らの頃は1年間のレーススケジュールの中に8耐参戦が含まれて世界GP+8耐参戦がセットのスケジュール構成になっていたよね。ただ現在のMotoGP™は使用するバイクも(8耐仕様と較べて)かなり異なり、シリーズのスケジュールもタイトになったので現役時代は8耐に出場する機会がなかったんだ」
その憧れでもあった8耐参戦が叶う今年。最後にファンに向けて「鈴鹿8耐は本当に素晴らしいイベント。僕自身もやっと参戦できたという気持ちで嬉しく思っている。どんなレースになるかは始まってからのお楽しみ。とにかく一生懸命頑張るので、是非サーキットに来て応援して下さい」とメッセージを送った。
また今回の参戦はあくまで「1度きりの復帰」としており、今後MotoGP™を含めレースライダーとしての活動は全く予定していないとのこと。もしかすると、これが最初で最後の8耐での走りになるかもしれないのだ。
注目の第38回鈴鹿8耐は7月23〜26日に鈴鹿サーキットで開催。“元世界チャンピオン”ケーシー・ストーナーの勇姿を見逃すな。
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