7月末に開催される2015コカ・コーラ ゼロ鈴鹿8時間耐久ロードレース(第38回大会)に参戦を表明している。F.C.C. TSR Hondaが30日、参戦体制の詳細をリリースで発表した。
昨年までは秋吉耕佑とジョナサン・レイのコンビが定着していた名門TSRだが、今年は両者ともチームから離脱。今年は新たにオーストラリア出身の若手ジョシュ・フックを全日本ロードレース選手権(JSB1000)にフル参戦。チームとともにレースを重ねていくことで8耐を見据えての育成も行われているとのこと。もちろん、8耐への参戦も改めて発表された。
ジョシュとパートナーを組むのが現役Moto2ライダーのドミニク・エガーター。昨年の鈴鹿8耐ではTEAM KAGAYAMAからエントリー。強豪揃いで激戦となったトップ争いで終始力強い走りをみせ、3位表彰台獲得に大きく貢献した。
この流れで今年も同チームからエントリーかと思われていたが、藤井正和監督からの熱烈なオファーを受けTSRに加入。加賀山就臣の了承も得て正式に起用が決定した。
そして3人目はスーパースポーツ世界選手権で活躍中のカイル・スミス。こちらもプロダクションバイクでの実力があり、8耐でも高いパフォーマンスの発揮が期待されているライダーだ。このように、今年のTSRは3人ともが外国人ライダーという近年ではあまり例のない組み合わせとなった。
また一新されたのはライダーだけではない。これまでホンダのエースナンバーでもあったゼッケン11を使用してきたが、今年は2006年に初めて総合優勝を勝ち取った時のゼッケン778を選択。全てを新たにして、チームとしては3年ぶり4回目となる王座を狙う。
藤井監督はリリースで今回の体制について、このようにコメントしている。
「昨年までは全てが優っており、自分たちのレースをすれば勝てるポジションでした。しかし、これからは本来のF.C.C TSR=チャレンジャーに立ち返り、挑むことになりました。我々が大化けし爆発するために、若い強烈なエネルギーが必要。だからジョシュとドミニクを呼び寄せたのです。彼らとなら必ず奇跡を起こし勝利できると確信しています。最後まで絶対にあきらめません!」
同じホンダのライバルチームであるMuSASHi RT HARC PROはケーシー・ストーナーという世界最強ライダーを獲得。また久しぶりにファクトリーチームを編成して王座奪還を狙うヤマハは全日本王者である中須賀克行のパートナーにポル・エスパルガロ、ブラッドリー・スミスという現役MotoGPライダーを用意してきた。もちろん、この後発表を控えているカワサキのTeam GREENやヨシムラ・スズキ、TEAM KAGAYAMAらも、彼らに対抗できるライダーを擁してくるだろう。
そこで名門TSRは平均年令23歳という若手ライダー3人で挑戦。この若い力が第38回大会を迎える今年の鈴鹿8耐にどのような旋風を巻き起こすのか、非常に楽しみだ。
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