【2015鈴鹿8耐】現役MotoGPライダーのエスパルガロ、スミスがヤマハファクトリーチームから8耐参戦が決定!

©KANSENZYUKU

 ヤマハ発動機株式会社は25日、プレスリリースを発表。7月に鈴鹿サーキットで開催される「2015コカ・コーラ ゼロ鈴鹿8時間耐久ロードレース 第38回大会」にワークス参戦する「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」のライダーズ体制を発表した。

 今年、ヤマハは久しぶりにファクトリーチームを結成。ワークス体制で全日本ロードレース選手権(JSB1000)に参戦している他、同体制で鈴鹿8耐にも挑む事を表明している。そのライダーにはJSB1000で3連覇中の中須賀克行はすでに決定。そのパートナーとして2輪の世界最高峰「MotoGP」の現役ライダーであるポル・エスパルガロとブラッドリー・スミスを起用することが今回明らかとなった。

 2人はヤマハのサテライトチーム「Monster Yamaha Tech 3」から参戦中。第5戦を終えて両者ともランキング上位に位置する活躍をみせている。

 今年は3連覇を狙うMuSASHi RT HARC PROがケーシー・ストーナーの起用を発表し話題を集めてるが、その最強布陣を打つ崩すべく、名門ヤマハもワークス体制復活に相応しい3人を用意。7月のレース本番は、例年にない白熱したトップ争いが予選から展開されそうだ。

【各ライダー・監督コメント(ヤマハ リリースより)】
中須賀克行
「今シーズンは、初のファクトリーライダーとなり、全日本最高峰クラス4連覇という史上初の記録に新型YZF-R1で目指す新しい挑戦を行っています。そこに、鈴鹿8耐へのファクトリー参戦という、さらなる挑戦ができることは本当に幸せで、これまでにない興奮を感じています。また、エスパルガロ選手、スミス選手という能力の高いライダーと戦えることも楽しみであり、自身を成長させるためにも良い経験になると思います。目標は、言うまでもありませんが優勝です。チームと力を合わせ、YZF-R1の最速を証明するとともに、これまでファクトリーチームの復活、ヤマハの優勝を待ち望んでいたファンの皆さんに、最高の感動を体験してもらえるよう最善をつくします。ぜひレースウィークはサーキットで、僕たちを応援してください」

ポル・エスパルガロ
 「最も有名なモータースポーツイベントの一つ、鈴鹿8耐のライダーに、ヤマハが僕を選んでくれたことをとてもうれしく思います。しかし、耐久レースの出場経験がなく、YZF-R1についての知識もないため、これから多くを学ぶ必要があります。さらに、MotoGPのスケジュールはとてもタイトで、レースの合間にはトレーニングも欠かせないため、鈴鹿8耐に向けては最大限の努力が必要になりますが、それでも、このチャンスにとてもワクワクしています。また、MotoGPではライバルであるブラッドリーと力を合わせて戦うことも楽しみです。共に鈴鹿サーキットは初めてですが、ヤマハの信頼とファンの期待に応えるためにも、コース、マシン、戦略など中須賀選手から吸収して、チームを優勝へと導けるようベストを尽くします」

ブラッドリー・スミス
 「伝説的なイベント、鈴鹿8耐チームの一員に僕を選んでくれたヤマハに心から感謝します。この新たな挑戦を心待ちにしていますが、それ以上に、MotoGPのチームメイトであるポル、そして鈴鹿8耐で好成績を残している中須賀選手とともに戦うことをとても楽しみにしています。きっとヤマハでのライダー人生において、忘れられない大会となることでしょう。また、新型YZF-R1にトライできることも楽しみです。このYZF-R1についてはいろいろな話を聞いていたので、ついにそのマシンに乗るチャンスが巡ってきて最高の気分。正式なファクトリーチームの一員としてこの大会に全力を注ぎ、ヤマハのため、応援してくれるファンのためにも、優勝を目標に日本へ向かいます」

吉川和多留 監督
 「今回は私自身もワクワクするようなメンバーが揃いました。中須賀選手は鈴鹿も8耐も経験豊富で、タイムを出すだけでなくリーダーとしてチームを優勝に導く原動力になってもらわねばなりません。エスパルガロ選手、スミス選手は中須賀選手に学びながら、その実力を存分に発揮してもらうことがポイントです。そのためにチームは、高い戦闘力を持ちライダーが気持ちよく走れるマシンを提供し、集中してレースに臨める環境を作ることが大切になります。鈴鹿8耐は本当に難しいレースですが、我々は優勝し最強のチームであることを証明します。それにはファンの皆さんの応援は不可欠です。共に戦い、勝利をつかみ取り、感動を分かち合いましょう」

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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