今月末にツインリンクもてぎで開幕するスーパー耐久の2015年シリーズ。今年もKONDO RACINGとコラボして参戦する日産自動車大学校の学生チームが共同会見に出席し、今シーズンへの意気込みを語るとともに開幕戦のPRを行なった。
若者のクルマ離れに歯止めをかけるのと同時に、将来有望な人材育成を目的としてスタートした共同プロジェクト。授業の一環として決められたレースに学生たちが加わり、設営日からレースが終わるまでの主な業務を担当。チームの根幹となる部分はKONDO RACINGのスタッフが行なっているが、基本的なマシンのメンテナンスからチームマネジメント、スポンサー対応やホスピタリティ業務に広報活動に至るまで全て学生主体で行っている、現在のモータースポーツ界では異色のチームだ。
今回はエースドライバーとしてプロジェクト創設当初から携わる藤井誠暢に加え、昨年実際にレース現場でチームの一員として働いた石山景大さん、丹呉いずみさんが出席。普段の授業では味わえない生の現場ならではの緊張感や、それぞれのパートを完璧にこなすために何をしなければいけないかなど、実際の現場だからこそ学べることが多いと体験談を語ってくれた。
創設当初から携わっている藤井は、プロ顔負けの働きをする学生たちに感心している様子で「このプロジェクトに携わることが決まってから、サーキットに行くときは他のレースとは違うワクワク感もありますし、異なったやりがいがあります。トラブルが起きた時も、学生たちにとっては勉強になるわけですから」と、学生たちとのコラボチームを自分も楽しんでいる表情が印象的だった。
プロジェクト4年目となる今年は、さらなるステップアップとしてシーズンフル参戦を決定。ドライバーラインナップも藤井に加えNDDPで成長著しい高星明誠と、ポルシェカップでも活動していた星野敏の3人体制。シリーズチャンピオンも視野に入れての参戦となる。
これについて藤井は「これまでは1つ1つのレースで優勝することを目標にしてきたけれど、今年はシリーズ全体を見据えた長いスパンで学生たちにも意識して臨んでもらいたい。チーム成績は右肩上がりなので、昨年のランキング3位より上を目指したいです」と力強く語ってくれた。
注目の開幕戦は3月28・29日にツインリンクもてぎで開催。今年はGT3車両が8台も参戦し激戦が予想されるスーパー耐久。そしてKONDO RACING&日産自動車大学校チームの活躍から目が離せない。
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