4月に開幕する2015年のSUPER GT。今年も日産、レクサス、ホンダの国内3大メーカーで争われるGT500クラスは、全メーカーの体制発表が終了。今年も参戦する15台のラインナップが出揃った。
昨年からDTMと統一された新規定で争われたGT500。その中で抜群の安定感と速さでチャンピオンを獲得した日産勢は1号車をつける松田次生/ロニー・クインタレッリ組を中心に4チームともドライバー変更はなし。盤石の布陣で連覇に臨む。
唯一変則的になるのがKONDOレーシングで、WECやル・マン参戦に専念するためミハエル・クルムが前半戦を欠場。代わりにGT300からステップアップしたルーカス・オルドネスがドライブする。ゲーム「グランツーリスモ」が出身でGTアカデミーを経てSGTに参戦を果たしたオルドネスが今年は最高峰クラスにいよいよ参戦。どんな走りを見せてくれるのか楽しみだ。
レクサス勢の注目は何と言っても元F1ドライバーのヘイキ・コバライネンが参戦することだろう。2013年王者の平手晃平と、サードの39号車でどんな走りを見せてくれるのか期待。もちろん、展開次第ではチャンピオン争いの有力候補にもなるだろう。
また昨年2勝を挙げた中嶋一貴がWEC参戦を優先するためメンバーから外れ、その兼ね合いでトムス2台の布陣が大幅に変更。新しく平川亮が37号車でレギュラーシートを勝ち取るなど、陣営全体の半分以上がコンビを変更した。
昨年は苦戦を強いられたホンダ勢は大幅にラインナップを変更。道上龍監督率いる新規チームとなるドラゴ モデューロ ホンダ レーシングには小暮卓史とマクラーレン育成プログラムメンバーのオリバー・ターベイが参戦。テスト走行ではあるがF1もドライブ経験のあるターベイの活躍に期待。
そして注目なのが100号車チーム国光。3年ぶりに山本尚貴と伊沢拓也がコンビが復活する。山本は童夢移籍後に2勝、昨年は苦戦するホンダを奮い立たせるかのように孤軍奮闘する走りをみせた。伊沢は昨年日本を離れGP2に挑戦。苦しいレースも少なくなかったが、ヨーロッパのフィールドでライバルに劣らない走りをみせた。3年前より数段にも成長した2人が今年もホンダ勢を牽引していくことは間違いなく、チャンピオン争いの一角になってもおかしくない存在だ。
この他にも全15チームを掘り下げて話していけば、切りがないほど見どころや魅力が満載のGT500クラス。正直、どこが勝っても、どこがチャンピオンになってもおかしくないメンバーが今年は揃ったといえる。
ただし、強豪揃いであっても用意されているシリーズチャンピオンの枠は“1つだけ”。2015年は、その栄冠を誰が勝ち取るのか?約2ヶ月後の開幕戦が待ち遠しくて仕方がない。
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