2015年のF1開幕に向けて、いよいよ恒例のプレシーズン合同テストがスペインのヘレスサーキットで開幕した。
初日となった2月1日はチャンピオンチームのメルセデスをはじめ7チームが参加。先日新車発表を済ませたマクラーレン・ホンダの姿も観られた。
晴天に恵まれたヘレスでは、午前・午後共に各チームが勢力的に周回を重ねた。昨年は新規定の1.6リッターV6ターボエンジン+エネルギー回生システムの「パワーユニット」での初テストだったため、トラブルで全く走れないマシンも多数見られたが、今年は2年目ということもあり、大半がおおきなトラブルを抱えることなくプログラムを消化。特にメルセデスは初日から157周も走破し、他を圧倒した。
注目のテスト1日目でトップタイムを叩き出したのはフェラーリ。今年から跳ね馬の真っ赤なレーシングスーツに身を包むことになたセバスチャン・ベッテルが1分22秒620を記録した。ヘルメットも、これまでのカラフルなデザインから真っ白なものドイツ国旗が描かれるデザインに一新。2番手には同じフェラーリのパワーユニットを使うマーカス・エリクソン(ザウバー)が入り、今年は何としても王座奪還のために結果が求められるフェラーリ陣営にとっては好スタートとなった。
王者メルセデスはニコ・ロズベルグが初日を担当し3番手。また注目のマクラーレン・ホンダはフェルナンド・アロンソがドライブ。午前中に6周を消化し1分40秒738とトップから約18秒遅れとなってしまった。
パワーユニットでのテスト走行がほぼ初めてということを考えると、本格的なペースアップはこれからということになりそうだ。
【2015F1ヘレス合同テスト1日目(2月1日)結果】
1:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)1分22秒620/60周
2:マーカス・エリクソン(ザウバー)1分22秒777/73周
3:ニコ・ロズベルグ(メルセデス)1分23秒106/157周
4:ダニエル・リカルド(レッドブル)1分23秒338/35周
5:バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)1分23秒906/73周
6:カルロス・サインツJr(トロ・ロッソ)1分25秒327/46周
7:フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)1分40秒738/6周
『記事:吉田 知弘』
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