フェラーリは16日にリリースを配信し、チーム上層部のほぼ全員の入れ替えを発表。合わせて2012年から同チームのタイヤパフォーマンス分析の担当として従事してきた浜島裕英氏が今年いっぱいでチームを離脱することを明らかにした。
ブリヂストンに入社後、乗用車・モータースポーツ部門で活躍した浜島氏。1997年からのブリヂストンF1参戦当初から現場責任者として全サーキットへ渡り歩き、1998年にマクラーレン・メルセデス、ミカ・ハッキネンとともに2冠獲得に貢献。2001年以降はミシュランタイヤを相手にミハエル・シューマッハとフェラーリマシンの足元を支えてきた。2010年のF1撤退、そして翌年の定年退職を機にフェラーリに加入。チームのタイヤマネジメント面での分析、戦略アドバイスを行い2012年は最終戦までチャンピオン争いを展開した。
しかし、ここ2年は成績が低迷。特に今年は2009年以来となるチームランキング4位という結果に終わってしまった。これを受けフェラーリは大幅な人事異動を敢行。特に長年会長を務めてきたルカ・モンテゼーモロが辞任。チーム代表のステファノ・ドメニカリをシーズン途中で解任。後任のマルコ・マティアッチもシーズン終了後に代表の職を離れることが発表されるなど、かつてないほどの混乱が見られた。
この他にも先日、テクニカルディレクターのパット・フライ、チーフデザイナーのニコラス・トンバジスも離脱が決定している。
浜島氏の離脱の理由については明らかになっていないが、チームに加入して3年という一つの区切りがきっかけとなったのではないかと思われる。また今後の動向については明らかになっていない。
『記事:吉田 知弘』
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