【SF】佐藤琢磨や松田次生も参加、岡山メーカーテスト・ルーキーテストの概要を発表

　全日本選手権スーパーフォーミュラを統括する日本レースプロモーション株式会社は1日、来週の10、11日に開催されるメーカーテスト・ルーキーテストの概要を発表した。

　毎年、シーズン終わりに若手ドライバーのステップアップのための場として開催されてきたルーキーテスト。例年富士スピードウェイでの開催が主だったが、今回は来年のシリーズ第2戦の舞台となることが決まっている岡山国際サーキットでの開催。トップフォーミュラが同地で走るのは2008年以来7年ぶりのこととなる。

　今回は7チームが参加。基本的にレギュラードライバーのテストが許可されていないため、F3に参戦していたドライバーやレギュラー復帰を目指すドライバーで構成されている。

　1番の注目は2013年にGP2王者に輝いたファビオ・ライマー。これまで山本尚貴が中心となってマシン作りが行われてきたTEAM無限に初めて海外のドライバーが乗り込むことになる。F1でのテストドライバー経験や今年はWECにも参戦。経験豊富なライマーがF1よりもコーナリングスピードが高いと言われるSF14でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、非常に楽しみだ。

　この他に注目なのは今季SUPER GTのGT500クラスを制した松田次生。今年はインパルを離れスーパーフォーミュラの参戦はなかったものの、WEC参戦などで縁があるKCMGからテストに参加。レースの解説をしている際でも「このクルマには本当に乗ってみたい」と語っていただけに、この2日間でチームにどのようなアピールができるのか、非常に重要なテストとなる。

　またKONDO RACINGからはSGTで大活躍した佐々木大樹がドライブ。こちらもF3からのステップアップに期待。NAKAJIMA RACINGもSGTで起用しているベルトラン・バケットが参加予定だ。

　参戦チーム以外にもホンダ、トヨタが開発用テストカーを用意して2日間のセッションに参加予定。ホンダには今季も米インディカー・シリーズに参戦した佐藤琢磨がステアリングを握る。今年はスーパーフォーミュラへのスポット参戦はなかった分、彼の本格的な走行が観られる貴重なチャンス。コーナリングスピードが格段に上がった新マシンをどのように操るのか、こちらも目が離せない。

　そしてトヨタのテストカーには今季のシリーズチャンピオンである中嶋一貴がドライブ。2015年に向けて早くも豪華メンバーでテストが行われる。

【岡山メーカーテスト・ルーキーテスト概要】
（スーパーフォーミュラ公式サイトより）
■開催日時
12月10日（水）、11日（木）
9：50～11：50／14：05～16：05（両日とも）
■場所
岡山国際サーキット（岡山県美作市滝宮1210番地）
■入場料
2014年のシリーズパドックパスをお持ちの方：無料
シリーズパスをお持ちでない方：600円（駐車料金無料）

【参加予定チーム・ドライバー】
ファビオ・ライマー（TEAM無限）
金石年弘（HP REAL RACING）
ベルトラン・バケット（NAKAJIMA RACING）
TBN（KYGNUS SUNOCO Team LeMans）
佐々木大樹（KONDO RACING）
松田次生（KCMG）
未定（Lenovo TEAM IMPUL）

吉田知弘（Tomohiro Yoshita）

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。