2014年のF1シーズン終了後、そのままアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで25・26日に開催されたF1公式合同テストに来季から参戦予定のホンダが登場。マクラーレンの今季マシンMP4/29に新開発のパワーユニットを搭載して初の公式合同テストに臨んだ。
シーズン終了直後にも関わらずパドック内のチーム機材は全て「マクラーレン・ホンダ」仕様に変えられ、マシンには懐かしい「HONDA」のロゴが戻り、チームスタッフのウェアにも「H」マークが入れられていた。
今回ステアリングを握ったのはテストドライバーのストフェル・バンドーン。初のテストでどれくらいのタイムが出るのかと期待が集まったが、できたてのホンダV6パワーユニットをマクラーレンMP4/29に搭載して本格的に走る初の機会だったため、初期トラブルが多発。初日は3周のみに終わりタイム計測を行うことが出来なかった。
続く26日もセッション前に電気系トラブルが発見され対応に時間を要してしまう。なんとかマシンを修復してコースインするも、2周目にトラブルでマシンを止めてしまい、この日の走行は早々と終了。結局2日間でトータル5周。タイム計測はなしという厳しい結果に終わってしまった。
一見、ライバルか大きな遅れをとっているように見えがちなリザルトだが、2014年のプレシーズンテスト初日も各メーカーが新開発のパワーユニットに苦戦。トラブルで止まってしまうシーンがよく見られた。
マクラーレン側は「今回はトラブルの洗い出しを行うことが目的」としており、今回のわずか5周という結果に不安や焦りを感じていない様子。来年2月から始まるプレシーズンテストでは、さらに熟成されたマシンが登場することだろう。
そして気になるのは2015年のドライバーズラインナップ。現時点ではフェラーリ離脱が決まったフェルナンド・アロンソが加入するのではないかと言われているが、チーム側は12月になるまでドライバーに関する発表はないと名言。こちらも引き続き目が離せないところだ。
『記事:吉田 知弘』
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