レース前に降り出した雨の影響で5周減の10周での決勝となった。
スタート前に雨はやんだものの路面は完全なウェットのなか、いよいよ今シーズン最後のレースがスタート。
ホールショットを決めた津田拓也(ヨシムラスズキシェルアドバンス)を高橋巧(MuSASHi RT ハルクプロ)がS字コーナー侵入でパスしトップに立つと、その背後に中須賀克行(ヤマハYSPレーシング)が付き、追いかける展開となった。2周目のシケインで中須賀が高橋のインをついてトップに浮上。チャンピオンを狙う2台が3位以下を引き離して優勝争いかとおもわれた4周目の2輪専用シケインで高橋がまさかのストップ。マシントラブルでレースを終え、この時点で中須賀の年間チャンピオンが決まった。
高橋のリタイアによりチャンピオンが確定となった中須賀に6周目、加賀山就臣(Team KAGAYAMA)が追いつき、8周目の130Rでギリギリまでプレーキングを遅らせた加賀山が中須賀をパスし一気に後続を引き離し、最終的には中須賀に2秒7の差を付けて第4戦SUGO以来の今季2勝目を決めた。
今シーズンの最終戦を終え、中須賀が3連覇で5度目となる年間チャンピオンに輝いた。
優勝 加賀山就臣選手 Team KAGAYAMA
メンツが揃っている中で優勝出来た事はとても嬉しいです。チームや関係者のお陰で勝てたのでみんなに感謝したい。レース1ではスリックで今年1番の良いレースがしたかったけど、どうしてもアジャストしきれずにドライはまだまだだと痛感しました。レース2はウェットでしたが、今持っている武器としてはウェットだと勝負できる条件なので数少ないチャンスをモノにでき立派なチャンピオンに競り勝つ事ができ非常に嬉しいです。1年を通してドライではアジャストできず7位となりましたが、来年はそこを修正して参戦しますので勝ちに行きたいです。
2位 中須賀克行選手 ヤマハYSPレーシングチーム
ついにレジェンドになれました(笑)。過去誰も5回のチャンピオンは取っていませんし、ヤマハで3連覇は3人目なので記録に並ぶことができて自分の価値も上がったと思います。2010年からの4年間は非常に長く本当にこの日を待ちわびていました。今年は自分が成長したと感じる事ができいい1年になりました。レース2は条件的には巧くんの後ろでチェッカーを受ければチャンピオンでしたがそれでは格好悪いのでレースは序盤で前に出て自分でレースを引っ張って行こうと思っていましたが、終盤にかけて路面コンディションも変化し、またチャンピオンへのプレッシャーもありペースを上げる事ができなかった。加賀山選手に130Rで抜かれた時はこかされたかと思いました。それくらい気迫のこもったライディングをしていたのでついていく事が出来ずレース2は完敗です。それでも2位という結果は自分のベストを尽くせたし満足しています。
3位 津田拓也選手 ヨシムラスズキシェルアドバンス
週末を通してリズムがつかめず上にいくのが難しい状況でしたが、最後はチームのお陰でスピードも出すことができ感謝しています。レース1はスピードは出せたがコースアウトしてしまったので、レース2では雨だけど全周全開で行こうと思い走りました。今年は去年よりパワーアップしようと考え試行錯誤していたこともあり浮き沈みも激しいシーズンでしたが、最後はマシンもレベルアップしていたと思います。来年に向けてシーズンオフは自分自身のレベルアップを図りたいと思います。
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