アメリカのVERIZONインディカー・シリーズに参戦中のAJフォイト・レーシングは日本時間の30日に2015年のチーム体制について発表。佐藤琢磨が継続して参戦することが正式に決まった。
2010年から同シリーズに挑戦している琢磨。最初の2年はKVレーシング・テクノロジーで戦い、その後レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに移籍。伝統のインディ500で終盤にトップ争いを演じるなど活躍した。2013年から現在のAJフォイト・レーシングに加入。その年の第3戦ロングビーチで日本人初の優勝を飾った。
今年は開幕戦St.ピーターズバーグと第7戦デトロイトでポールポジションを獲得するも、レースでは不運に苦しめられ上位入賞ができなかった。それでも後半戦は粘り強い走りをみせ、第17戦ソノマで4位入賞を飾り、これが今季最上位となった。チーム在籍3年目となる来季はさらなる飛躍が期待される。
またチームは体制を強化するため2台体制に変更することも発表。No.14の琢磨に加えて、新たにNo.41カーもフルシーズンで用意しジャック・ホークスワースを起用することも明らかにした。2台ともスポンサーはABCサプライが務め、エンジンはホンダ製のものが使用される。またインディアナポリス・レース・ウェイの近くに新たなレースショップ(ファクトリー)もオープンすることが決まっている。まだ今シーズンが終わって間もないが、早くも琢磨の来年の走りに期待が集まっている。
佐藤琢磨コメント(佐藤琢磨公式サイトより)
「AJフォイト・レーシングが2台体制になるというのは本当に素晴らしいニュースだと思います。体制の強化には大賛成ですし、ジャックのチーム加入についても歓迎します。6シーズン目となるインディカー・シリーズへの参戦に向けて大きな期待を抱いているほか、同じチームと3シーズン続けて挑戦できることにも喜びを感じています。エンジニアのドン・ハリデイやチームクルーはこれまでと同じ顔ぶれなので、いままで学んできたことを生かして力強く戦っていくことが期待できるほか、様々な面で自信が得られると考えています。僕たちは、これまでにも何度か大きな成功を手に入れてきましたが、さらに前進しなければなりません。これは、モータースポーツの世界ではごく自然な考え方です。チームが2台体制になれば、この流れは一層加速されるはずです。現在、インディカー・シリーズではコースを走行できる時間がとても限られていますが、やらなければいけないことは山ほどあります。しかも、来シーズンからは新しいボディワークの使用が認められます。質の高いテスト走行を行ない、走行時間を最大限活用するには複数台体制が不可欠です。いまはウィンターテストの始まるのが待ちきれない気分です!」
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