11月15・16日に開催されるSUPER GT最終戦。No.18 ウイダーモデューロNSX CONCEPT-GTのドライバーとして後半戦のGT500クラスを盛り上げていたフレデリック・マコヴィッキィだが、フル参戦中のWEC第7戦バーレーンと日程が重なり、残念ながらもてぎは欠場となる。代わりに伊沢拓也が参戦することも13日に童夢レーシングから発表された。
先週末、富士スピードウェイで開催されたWEC第5戦に出場したマコヴィッキィ。もてぎ欠場が決まり、彼が日本でレースをするのは今年はこれが最後。ただ、来季以降もチャンスがあれば日本でレースをする機会を増やしたいと考えているようだ。
「もてぎに行けないのは残念だが、我々はWECでマニュファクチャラーズタイトルを争っている。こちらも重要だからバーレーンに行かなければならない。」
「SUPER GTは世界の中でも最も素晴らしいシリーズの一つ。また日本のファンの皆さんもすごく熱心で、サーキットで接する機会をいつも楽しみにしてきた。ただ、フランスから遠く離れた日本を活動拠点としてレースをすることについては、まだまだ解決しなければいけないことがある。家族の理解が何より重要だからね。これを解決するために家族とも話を続けている。その点ではもう少し時間がかかるということをご理解いただきたい。」
昨年、SUPER GTにデビューし1年目から抜群のパフォーマンスを発揮。またファンや関係者など誰に対しても笑顔で優しく接する人柄で、あっという間に大人気になったマコヴィッキィ。本来は2014年も童夢レーシングでフル参戦を予定していた。しかし、その分日本に滞在する時間が増えることになるため、家族の反対を受け、参戦を断念。しかし日本で走りたい気持ちは強く、2014シーズンが開幕してからも童夢の鮒子田社長と連絡をとっていたという。
「出るからには5・6位なんかを目指すのではなく勝ちたい。そのためには日本で過ごす時間をもっと多くして、完璧な状態でレースに臨めないといけないと思う。だから中途半端な状態になるのではれば参戦はしたくないと考えていた。それを理解してくれた鮒子田さんには本当に感謝している。」
そして、今年も6月の鈴鹿合同テストからの国内復帰を機に各サーキットに駆け付け、熱心に応援してくれたファンに向けて、こんなメッセージをくれた。
「まずは、昨年に引き続き今年もたくさんのファンの皆さんに応援していただいて、本当に幸せだった。僕はSUPER GTというのは素晴らしいレースだと思っているし、何より皆さんと接することができて楽しかったし、元気をもらった。僕はまた日本でレースがしたいと考えているし、また必ず日本に戻ってくる。それを叶えるのに少し時間を要するかもしれないけど、信じて待っていてほしい。いつかフルシーズンで参戦してチャンピオンを獲得したいね。」
最後、サーキットを離れる時に「また次のレースで!」と笑顔で挨拶してくれた。11月のもてぎで彼の走りを観られないのは残念だが、今ではGT500クラスに欠かせない存在となったマコヴィッキィ。また近いうちに、彼のアグレッシブな走りと多くのファンから愛されている”マコちゃんスマイル”に再会できることを、心から期待している。
『記事:吉田 知弘』
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