2014年のF1日本グランプリ決勝レースの終盤に大クラッシュを喫したジュール・ビアンキ(マルシャ)。現在も三重県立総合医療センターで医師たちによる懸命な治療が続けられている。
事故後、FIAが行なった公式発表によると、終盤の42周目にダンロップコーナーでエイドリアン・スーティル(ザウバー)がスピンを喫し、タイヤバリアにヒット。マシン回収のため該当エリアではダブルイエローフラッグ振動(2本のイエローフラッグを振ることで、より注意して走行し、緊急の場合に備え停止できるスピードまで減速を促す意味)でマシンに警戒を促した。
その最中にビアンキのマシンがコントロールを失い、作業中だった重機車に激突。駆けつけたマーシャルの判断ですぐにセーフティーカーが導入され、メディカルカーも現場へ急行。すぐにビアンキはマシンから救出されたが、意識不明の状態。ただちに四日市市の三重県立総合医療センターに搬送された。なお、幸いなことにスーティル車の回収作業にあたっていたマーシャルたちに怪我はなかった。
そして7日にフランスから到着したビアンキの家族がマルシャF1チームを通じて声明を発表。”びまん性軸索損傷”と診断され、手術後も集中治療室で治療が続いているとのこと。現在も深刻な状態にあるが容態は安定しているそうだ。
また家族はリリース内で「私たち家族が非常に難しい時にある中、世界中からのたくさんのメッセージや応援をいただき、本当に感謝しています。深刻な状態が続いていますが容態は安定してます。今も病院の医師たちが全力で対応してくれています。引き続き、この病院で治療を続け、新しい動きがあった時には皆様にご連絡します。」とメッセージも発表している。
現在もマルシャF1チームとスクーデリア・フェラーリのスタッフが病院に残り家族をサポート。また新しい動きがあった時には適宜リリースを配信するとのことだ。
『記事:吉田 知弘』
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