9・10日に富士スピードウェイで開催されたSUPER GT第5戦。開幕前から台風11号接近に伴い悪天候、最悪の場合はレース中止ということも懸念されていた。実際に決勝日は荒天に見舞われ、途中赤旗中断などもあったが、そんな中26,500人のファンが来場。2日間合わせての総来場者数は45,000人。本当に熱心なファンがサーキットにかけつけ、レース観戦やイベント参加などを楽しんだ。
今回もイベント広場には各メーカーが大きなPRブースを出展。ARTAブースでは2012年まで現役で活躍していたARTAガライヤも展示され、お子様限定での乗り込み体験が行われていた。
また10月のWEC富士戦に向けたPRブースも設けられ、同レースのアンバサダーを務める“Mr.ル・マン”こと寺田陽次郎氏もトークショーに参加。耐久レースの魅力をアピールした。
公式予選後にはお子様連れのご家族に大人気のキッズピットウォークが開催。その前に日産のドライバー・関係者が集まり、今回で100戦目を迎えた星野一樹と誕生日を迎えたロニー・クインタレッリのサプライズお祝い会が行われた。特に星野は自分が100戦目だったということに気づいていなかった様子で、ピット前に呼び出されると、突然のサプライズに驚いた様子。またクインタレッリは、仲間からバースデーソングが贈られ、ロウソクの火を消すが、その後はお決まりの手荒い祝福を受けていた。
日曜日は朝から大雨に見舞われたにも関わらず本当にたくさんのファンが来場。ちょうど雨が止んだ中で行われたピットウォークは、開始と同時に各ピット前が満員になるほどの盛況ぶり。改めてSUPER GTが多くのファンから愛されているレースなのだと感じることができた。
そのピットウォークには、現在ケータハムF1チームでF1世界選手権に参戦中の小林可夢偉が来場。彼をスポンサードするグッドスマイルカンパニーが運営するNo.4 グッドスマイル初音ミク Z4のピットに登場し、ドライバーの谷口信輝、片岡龍也に加えチーム監督の片山右京氏の4人で豪華なサイン会が行われていた。
決勝レースは途中に赤旗中断があったり、度重なるセーフティーカーなどで大混乱のレースとなったが無事に66周を走り切りチェッカーフラッグ。GT500クラスはNo.18 ウイダーモデューロNSX CONCEPT-GT(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ)、GT300クラスはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太/井口卓人)がそれぞれ今季初優勝を飾った。
途中、赤旗中断があったこともあり、ゴールしたのは午後6時前。大変なコンディションの中、最後までレースを観戦していたファンのためにJR御殿場駅行き、小田急の線新松田駅・開成駅行きの各路線バスの最終便出発時刻を遅らせるなどの特別対応をするなど、ファンだけでなく関係者も悪天候でもベストを尽くした週末となった。
次回は8月30・31日に鈴鹿サーキットで第6戦が開催。今度は伝統の「鈴鹿1000km」こちらも見逃せない1戦だ。同時に両クラスともにチャンピオン争いの行方も気になるところ。次回も大激戦になることは間違いなさそうだ。
『記事:吉田 知弘』
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