今年も連日大盛り上りとなった2014鈴鹿8時間耐久ロードレース。天候が目まぐるしく変わり転倒など波乱が相次いだ決勝レースはNo.634 MuSASHi RT HARC PRO(高橋巧/レオン・ハスラム/マイケル・ファン・デル・マーク)の2年連続優勝で幕を閉じた。
4日間の総来場者数は、昨年を上回る111,000人。また今年はBS放送で決勝の模様が完全生中継された他、鈴鹿サーキットのUSTREAMチャンネルでも予選・TOP10トライアルの様子が配信されうるなど、残念ながら現地に行けなかったというファンも、その熱戦を見守った。
梅雨明けの時期も重なり例年になく灼熱のコンディションとなった鈴鹿サーキット。特に25日(金)の公式予選では、気温37℃、路面温度63℃まで上昇するというバイクを走らせる側も、コースサイドで観る側も、暑さ対策に追われる週末となった。
それでも、特に土・日は多くの2輪ファンが来場。日曜ピットウォークはチケットが完売するほどの盛況ぶり。また各コーナーへ行くと、スタンド最上段に日よけ用のテントを張って観戦する人も大勢見られた他、レース中は売店などで食べ物を買ってゆっくり観戦する人など、それぞれのスタイルで8耐を満喫していた。
特に62,000人が来場した決勝日。スタート直前に大雨が降り出し雷鳴も轟く荒天となってしまったが、それでもグランドスタンドに残り続け、熱心にスタート開始を待つファンの姿も。またレース中もコース上で転倒してしまったライダーが傷だらけのバイクとともにピットに帰ってくると、応援しているメーカーやライダー問わずに大歓声で出迎え、修復が完了してピットを後にするバイクにも惜しみない拍手が贈られるなど、例年以上に「全員で過酷な決勝を乗り切ろう」という気持ちが伝わってきた。レース終了後には、メインストレートを開放。表彰式が始まる頃には多くのファンで埋め尽くされ、優勝したチーム・ライダーを祝福した。
そして最後は恒例の花火が盛大に打ち上げられ今年の8耐は終了。その後も、多くのファンがメインストレートに残り、ポールポジションまで行って記念撮影をしたり、友人たちと一緒にル・マン式スタートの真似をしてみたりと8耐の余韻に浸っていた。ゲートクローズになる最後の瞬間まで、「2014鈴鹿8耐の思い出」を作っているのが印象的だった。
『記事:吉田 知弘』
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