25日(金)は午前に2時間のフリー走行が行われ、13時50分から30分ずつ、第1ライダー、第2ライダー、第3ライダーそれぞれの公式予選セッションが行われた。予選結果は3人(第3ライダー登録のないチームは2人)の中で一番速いタイムがチームのタイムとなる。そしてそのタイム順で11位以下のスターティンググリッドが決定し、上位10チームは26日(土)に行われるトップ10トライアルで最終グリッドを決める。
フリー走行では熱い路面でタイムが上がらない中13年ぶりに参戦したカワサキのTeam GREENが2番手をコンマ5秒以上離す2分8秒482と、復帰いきなりの上位入賞を匂わす結果となった。
午後の予選時には気温も37度に達し、路面温度も60度を超えてきた。過酷な路面条件の中で転倒するマシンも多く、荒れた展開に。そんな中、第1ライダー予選ではMONSTER ENERGY YAMAHA with YSPの中須賀克行が2分8秒159を記録して2年連続ポール・ポジション獲得ライダーの貫録を見せつけてきた。第2ライダー予選ではTram GREENの渡辺一樹がトップを取るも中須賀のタイムに及ばず総合2番手。このまま金曜日予選のトップを中須賀が奪うかと思われたが、第3ライダー予選にドラマが待っていた。
第1ライダーの高橋巧は4番手、第2ライダーのレオン・スラムは7番手と、金曜日予選でトップ10をキープすればいいという作戦に見えたMuSASHi RT HARC-PROだったが、第3ライダーのマイケル・ファン・デル・マークが驚異の走りを見せてきた。セッション終盤にニュータイヤでコースインすると一気にタイムアップ。最後のラップで2分7秒839を記録して中須賀のタイムを抜いてきたのだ。
昨年の8耐で同チームからデビューしたマークは、この1年で大きな成長を遂げた。シリーズ参戦しているスーパースポーツ世界選手権ではポイントリーダーとしてチャンピオン候補ナンバー1の活躍をみせ、鈴鹿8耐でも2連覇に向けすばらしいスタートを切った。昨年は高橋巧が半分の4スティントを走りチームを引っ張ったが、今年はマークも力をつけてきたので負担を分散することができる。MuSASHi RT HARC-PROが優勝に一番近いチームと行っても過言ではないだろう。
金曜日予選2番手となったのは第1ライダーの中須賀がタイムを記録したMONSTER ENERGY YAMAHA with YSP。3番手は第2ライダーの渡辺がタイムを記録したTeam GREEN。60周年を迎えたヨシムラはYOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCE(ゼッケン34)が4番手。ケビン・シュワンツが所属するLegend of YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCE(ゼッケン12)は9番手で2チームともトップ10トライアルに進出を果たした。昨年シュワンツを擁して3位表彰台を獲得したTeam KAGAYAMA & Verityが5番手。常に優勝争いを演じるF.C.C. TSR Hondaが6番手。イギリスを拠点とする耐久チームHONDA ENDURANCE RACINGが7番手。地元鈴鹿のHonda社員チームHonda Suzuka Racing Teamが8番手。10番手にはTOHO Racing with MORIWAKI。以上が26日(土)に行われるトップ10トライアルに進出した。
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