27・28日の2日間にわたって開催されたSUPER GT公式合同テストの鈴鹿ステージ。シリーズ後半戦を占う意味でも重要なテスト走行の機会とあってGT500・GT300合わせて32台のマシンが参加した。
今回、鈴鹿サーキットでは通常の公式戦では観戦券とは別に専用のパスが必要となるパドック、激感エリア、ホスピタリティラウンジなどを無料開放。普段とは異なる視点からSUPER GTを観戦できるとあって、どのエリアも大人気だった。
また、今回は初の試みとして1コーナー側の使用していないピットガレージを開放し「激感ピット」というエリアを新設。ピットアウトしていくマシンを一番近いところで観られるとあって、セッション中は多くのファンで賑わった。またホスピタリティラウンジは、各チームのピットを真上から観られるとあって、こちらも大人気。ラウンジ内にはタイミングモニターも設置されており、お目当てのマシンの順位やセクタータイムを確認しながら観戦するファンもいた。
午前のセッション3終了後には公式戦では毎回開催されているサーキットサファリを実施。これは鈴鹿サーキットで事前にチケットが予約販売されたが、あっという間に完売。幸運にもチケットを獲得できたファンがバスの中からコースを疾走するマシンに釘づけだった。
セッション中は、フォトグラファーが撮影で使用したりオフィシャルが緊急車両の通行で使用する「サービスロード」をバスに乗って入ることができる体験ツアーも大人気。東コースのみだが、テスト中で全開走行をしているマシンを、スタンドより近い場所で観戦した。
この他にも普段は絶対に立ち入れないコントロールタワーやメディアセンター、表彰台などを見学できるバックヤードツアーを開催。2日目の土曜日はファミリー限定だったが、通常のツアープログラムにはないピット訪問もあり、参加したお子様は大興奮の様子だった。
そして、お昼休みには公式戦恒例のピットウォークも実施。特に2日目の土曜日はパドックに長蛇の待機列ができ、広い鈴鹿サーキットのピットレーンはあっという間にファンによって埋め尽くされた。基本的に昼休み時間中なのでファンサービス等は各チームに任されているが、ドライバーも時間が許す限り外に出てきてサインなどを行うなど、普段のレースと変わらないピットウォークの風景が見られた。
こうして、テストでありながらも公式戦と同じような熱気に包まれた鈴鹿サーキット。今季は8月30・31日にシリーズ第6戦が開催され、恒例の1000kmレースの決勝となる。シーズンも後半戦に突入しチャンピオン争いの行方が気になる重要な1戦となるだろう。
夏休み最後の週末にはなるが、是非鈴鹿サーキットまで足を運んでいただき、国内最大級の人気を誇るSUPER GTを観戦してみていただきたい。
『記事:吉田 知弘』
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