2日間にわたって行われたSUPER GTの公式合同テスト鈴鹿ステージは早くも最終のセッション4開始の時間となった。サーキットには朝から多くのファンが来場。テストのみ開放される激感エリアやホスピタリティラウンジなどで観戦するファンも多かった。またお昼休みのピットウォークでは公式戦並みの賑わいとなり、ドライバーたちも時間の許す限りピット前に出てサインなどファンサービスを行った。
14時00分からのセッションに先立ち、15分間にわたってセーフティカー訓練が行われ、その後から本格的なセッションがスタートした。残念ながらトラブルにより何台かのマシンが走れずに終わるところもあった。しかし、コース上では特に大きなトラブルなく赤旗なく進行。ここまではホンダ勢が速さをみせていたが、午後のセッションではマシントラブルを修復し周回を重ねていたNo.36 PETRONAS TOM’S RC F(中嶋一貴/ジェームス・ロシター/平川亮)とNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が好タイムをマーク。その中でも、36号車はロシターを中心に、アグレッシブな走りを見せ1分49秒328でトップタイムを記録。昨日総合トップだったNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/金石年弘)が出した1分49秒282には届かなかったが、従来のコースレコードを上回るタイムを記録した。最後の最後にNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/武藤英紀)が1分49秒981まで伸ばしたがトップタイムを逆転することなくチェッカー。結局、この日は36号車がトップでセッション4を終えた。3位にはNo.19 WedsSport ADVAN RC F(脇阪寿一/関口雄飛)がつけ、レクサス勢が最後に速さをみせた。
今週末はホンダ勢の躍進が目立ったテストだったが、陣営は意外にも冷静。100号車の小暮は「着実にNSXは進歩したけど、ライバルも先を見据えて色々試していたみたいだから、楽観視はできない。」とコメント。また18号車の山本も「ライバルもSUGO、富士を経てウェイトが積まれ、リストリクターが絞られた状態を想定してのテストをしていた気がするから、タイムだけをみて喜べない」と冷静に、今回のテストを振り返っていた。
GT300クラスはNo.2 シンティアム・アップル・MP4-12C(高橋一穂/加藤寛規/濱口弘)がセッション4でトップタイムを記録。2位にはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太/井口卓人)、3位にはNo.86 クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3(細川慎弥/山西康司)がつけた。
『記事:吉田 知弘』
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