2014年のF1世界選手権も中盤戦に突入。舞台はヨーロッパを一旦離れ北米カナダへ。今年もモントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで第7戦が現地時間の6日(金)に開幕。7日(土)に公式予選が行われた。
前回モナコGPでも敵なしの強さでワン・ツーフィニッシュを飾ったメルセデスAMG。今週末もニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンの2人がポールポジションを争う展開となった。まずQ1では先にロズベルグがアタック。1分16秒471を記録するが、その直後にハミルトンが1分15秒750を圧倒的な差をつけトップ通過。この後のQ2でも1分15秒054まで更新しチームメイトを抑え込んだ。
そしてポールポジションが決まる最終のQ3。モナコGPでは暫定トップだったロズベルグが不本意ながら黄旗の原因を作ってしまい、邪魔される形となったハミルトンと険悪のムードが漂った。しかし、今回は両者が最速をかけたガチンコ勝負が繰り広げられる。
ここまで最大のライバルであるチームメイトに先行されていたロズベルグだが、スーパーソフトタイヤを履いて臨んだQ3で1分14秒946を記録。ハミルトンも果敢に攻めていくが1分15秒014とわずかに届かず、ロズベルグがこのセッションで初めて先行する。タイヤを替えて再びコースインした両者はさらにペースアップ。今回もロズベルグが先にアタックし1分14秒874まで更新。一方のハミルトンはセクター1でベストタイムを刻むも、セクター2で0.2秒遅れてしまう。結局。0.079秒差の1分14秒953で2位。ここでチェッカーフラッグが振られ、ロズベルグが2戦連続で今季3回目のポールポジションを勝ち取り、またしてもシルバーアローがフロントローを独占した。
3位にはセバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング)が食い込むものの、トップから0.7秒もの大差をつけられており、決勝での逆転は厳しいことが予想される。また4・5位にはバルテリ・ボッタス、フェリペ・マッサのウイリアムズ勢。6位に成長著しいダニエル・リカルド(レッドブル・レーシング)が入った。
また、なかなか歯車が噛み合わずQ2進出に手が届かない小林可夢偉(ケータハム)は、マルシャ勢に0.9秒も遅れてしまい1分19秒278で20位。なお今週末はギアボックス交換を行ったため5グリッド降格ペナルティを受けることになっている。
『記事:吉田 知弘』
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