6月1日に決勝が行われたSUPER GT第3戦オートポリス。例年になく晴天に恵まれた週末となったが決勝レース後半に大クラッシュが発生した。GT300クラスで6位を走っていたNo.30 IWASAKI apr GT-Rが、43周目の1コーナーでコースアウトしタイヤバリアに激突し、ガードレールをぶち破ってコース外側のサービスロードまでマシンが飛んでいくほどのインパクトだった。
あまりにもの衝撃にサーキット全体が凍りついたような雰囲気に包まれ、乗り込んでいた岩崎祐貴に怪我がないか心配された。その後、すぐに駆けつけたコースマーシャルとレスキューチームの手によって迅速に救出され、コース内にあるメディカルセンターに搬送。マシンから救出された時点で意識はあり、マーシャルからの問いかけにもちゃんと答えられていたとのこと。腰や胸に骨折の疑いがあったため、ドクターヘリで福岡市内の病院へ移動。精密検査を受けた。その結果、幸い骨折等はなく経過観察のため1日だけ入院。予定では6月2日に退院できるとのことだ。
気になる原因だが、数周前から左フロントのブレーキが上手く効かないトラブルに見舞われており、チームと相談してピットインしようか様子を見ていたとのこと。ちょうどピットインの指示が出た周の1コーナーでブレーキが抜けてしまいほぼ減速できないまま突っ込んでしまったとのこと。クラッシュ後すぐにエンジンを切ってマシンから出ようとしたが駆けつけたマーシャルに「17G以上の衝撃反応が出ているから動かないで!」と指示があり車内で待機。レスキューチームによって体に負担をかけないように救出されたと、岩崎自身が更新したブログの中で、その時の状況を明らかにしている。
またブログの最後には、「クラッシュ時は衝撃が凄かったですが、腰に痛みはありますが、不思議なくらい異常はありません。皆様、ご心配をお掛けしました。次の菅生ラウンドでは、絶対に勝ちます!」と元気よくコメント。しばらく安静は必要なようだが、気持ちはすでに7月の第4戦SUGOに向かっている様子だった。
『記事:吉田 知弘』
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。