2014年のSUPER GT第3戦が九州・大分県にあるオートポリスで31日開幕した。例年は9月末〜10月初旬の秋に開催されていたが、今年はスケジュールが大幅に変わって初夏の5月末にシリーズ第3戦として行われる。
いつもは霧や雨に見舞われ、悪天候になることが多かったオートポリスだが、今日は朝から雲一つない晴天に恵まれ、この日を楽しみにしていた九州在住の多くのSGTファンが来場。グランドスタンドのみならず各コーナーで実質的に約半年ぶりとなるSGTマシンの走行シーンを楽しんだ。
早速、9時00分から2時間にわたって公式練習が行われた。昨日は34℃と真夏日になったサーキット。今日も朝から強い日差しが照りつけており、気温24℃、路面温度31℃でセッションがスタート。各車がマシンセッティングやタイヤの確認等に余念がなかった。特にGT500クラスは使用できるウイングが前回の富士戦同様にローダウンフォース仕様に急きょ変更されたため、先月のメーカーテストで実際にこの仕様で走れていない。そのため、データ収集のために各チームが様々なテストをし、予選に備えた。
トップタイムを記録したのはNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)で1分35秒708。2番手にはNo.36 PETRONAS TOM’S RC Fがつけている。なお36号車は今回もル・マン24時間のテストのため欠席の中嶋一貴に代わり平川亮がジェームス・ロシターとコンビを組む。前回の富士では初めてのSGTでミスを連発するなど悔しい結果に終わったが、その汚名を返上する素晴らしい走りに期待したい。
GT300クラスはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太/井口卓人)がトップ。今季からスバルBRZのレギュラーメンバーに加わっている井口は福岡出身。つまり、ここオートポリスは地元レース。パートナーの佐々木とともに幸先の良いスタートを切った。
注目の公式予選は14時00分からスタート予定。GT500クラスは最後の専有走行時間にコースアウトする車両が発生し赤旗中断。タイムアタックを満足に出来なかったチームが多く、完璧な勢力図が見えないまま予選を迎える。果たしてどのチームがポールポジションを獲得するのか?注目だ。またGT300クラスは2連勝し勢いに乗っているBMW Z4勢はウェイトハンデが多くなっており、公式練習でも苦戦が見られた。その分、序盤2戦は不運に見舞われ好結果を残せていなかったチームがおそらく上位に進出してくる可能性が高く、こちらもどのチームがポールポジションを奪うのか全く予想がつかない展開になりそうだ。
『記事:吉田 知弘』
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