5月23日、ファンや関係者の間で「GO NISSAN!」と呼ばれているこの日。日産は、2015年からル・マン24時間耐久レースへのワークス参戦を発表。また同年のWEC(世界耐久選手権)にも2台体制で参戦予定。今回は参戦マシンのお披露目はなかったものの、その名称は「NISSAN GT-R LM NISMO」となることも決定。日産の血統を受け継ぐ伝統ある名前が来年、サルト・サーキットを駆け抜けることになる。
数日前から「重大発表がある」と日産の公式TwitterやFacebookなどで告知され、発表の模様はUSTREAMでも生中継配信。日本でも多くのファンや関係者が、その様子を見守った。
日産のル・マン挑戦は1999年以来。過去にはグループCカー時代の1990年にR90CKで日本車初のポールポジションを獲得、またGT-1クラスで争われた1998年には専用開発したR390で参戦。メルセデスベンツ、BMW、トヨタ、アウディといった強豪ワークスがひしめく大激戦となったが、星野一義/鈴木亜久里/影山正彦の日本人トリオが3位表彰台を勝ち取る偉業を成し遂げた。
2000年以降は新しくCEOに就任したカルロス・ゴーン氏の意向により撤退していたが、2012年にデルタウイングとの共同プロジェクトが発足。その年からル・マン24時間で新しく導入された「ガレージ56」という新しい技術をプロモートするための特別枠で参戦。日本でも活躍する本山哲、ミハエル・クルムらが乗り込んだが、途中他車との接触によりリタイアとなった。なお今年のル・マンにもガレージ56から、デルタウイングを進化させた「NISSAN ZEOD RC」で参戦。ドライバーはルーカス・オルドネス、ウォルフガング・ライブ、本山哲の3人になることも明らかにされた。
現在のWEC最高峰クラスであるLMP1はアウディ、トヨタの2大ワークスによる一騎打ちとなっていたが、今年からポルシェも参戦し競争が激化。そこに日産が加われば、さらに見応えあるトップ争いになることが期待される。
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